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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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一所懸命と思っている人は、たいてい自分のために懸命なだけで、そうじゃなくて、恋人のためにつくるようにつくればいいの。わたしはそうするの。そうすると、一所懸命の他にもうひとつ大切なものが加わるでしょう?
― 195ページ -
〈トロワ〉で働くようになって、店先で直接お客さんと顔をあわせているうち、仕事というのは誰かのためにすることなのだと当たり前のことに思い至った。
その「誰か」をできるだけ笑顔の方に近づけることーそれが仕事の正体ではないか。どんな職種であれ、それが仕事と呼ばれるものであれば、それはいつでも人の笑顔を目ざしている。
― 138ページ -
昔の「時間」は今よりのんびりと太っていて、それを「時間の節約」の名のもとに、ずいぶん細らせてしまったのが、今の「時間」のように思える。さまざまな利器が文字通り時間を削り、いちおう何かを短縮したことになっているものの、あらためて考えてみると、削られたものは、のんびりとした「時間」そのものに違いない。
― 48ページ
みんなの感想・レビュー・書評
サンドイッチと、映画と、スープの話。
面白かったです。
私の読書傾向からすると、苦手と言って言い話であるはずなんですが、なぜだかとても面白かった。
…いや、面白かった、とはなんか違う気がする。
形容しがたい。
ある町に住むある人のしばらくの生活を切り取っている話です。
登場人物は多くない。
登場人物以外はすれ違うだけの顔のない人々。
でも、それは自分の普段の生活にも言えることで、なんというか、共感できるとかできないとかそういうのはともかく、あってもおかしくない生活が描かれていると思えるので。
よくわからなくなった。
大きな事件は起こらないけど、普通の暮らしの中で、やわやわと話が進んでいく。
みんなどこか寂しさを抱えていて、そして優しい。
考えてみると、スープってなんて優しい食べ物なんだろう。
温かくって、いろんな栄養が溶け出していて。
時間をかけた分、美味しさも極まる。
私も美味しスープを家族に食べさせたい。
「つむじ風」と一緒に貸してもらった作品。てっきりこれも「つむじ風」のような不思議な手触りの話かと思ったら、普通の小説で驚いた。
それでも透明感のある文章と、どこか世離れした登場人物は健在。どの人物も魅力的で、読んでいる間ずっとあたたかい気持ちに満たされていた。
しかしこの人の手にかかると、ごく普通の風景、ごく普通の食べ物すらきらきらと輝いて見えるのは何故なんだろう。他にもそういう作家を何人か知っているが、そういう文章をすっとかけるのは本当にすごいと思う。
読後、サンドイッチとスープとポップコーンと夜鳴きそばが無性に食べたくなった。オーリィくんのように、ゆったりと自分のペースで、日々を大切に過ごせたらなあ。
具材やベース、煮込み時間やスパイス…
あれをああしてこれをこうしてう~ん?、美味しいスープを作る為には
さて、どうしたらいいものだろう?
ふっと我に返ると
今、自分の思考がスープに占領されていた事に気がつく。
何かに夢中になる。
何かに恋焦がれる。
何かに心奪われる…
それはそれは心満たされる瞬間で、とても幸せな事だとは誰もが知ってる事だから、
物語には夕方の台所にお母さんが立った時の様ないい匂いが常に漂っている。
人が口にするものを作る料理と言う作業は
人を大切に思い、
人を喜ばせたい、
他人を思いやる行為が形になったもの。
青年が作るスープを「美味しい」と喜んで口にする周囲の人達の温かさもまた心に沁みる。
こころがふわっと温かくなる本。シンプルな生活の心地よさや大切さを感じられて、毎日のひとつひとつを大切にしたくなる。この本の中に出てくるサンドウィッチをおいしいスープとぜひ食べてみたいです。
映画を観るよりも映画を観た気分になった本。 良質な絵本もしくは、線画のみの静かなアニメーションを見たような読後感です。 男の作家さん特有の、青臭さ、理屈っぽさがなく、 とても丸くて、心にすっと染み込む文体だった。 外国のお話のような雰囲気でいて、文章はたおやかに日本のもの。 このような類の作品で、ここまで心にすとんと落ち着くものは初めてだった。 スープを作りたくなる。 日... 続きを読む »
この一冊が一本の映画のようでした。
時間がゆっくり流れているような穏やかな気持ちになれます。スケッチ調の挿絵も物語の雰囲気にぴったりで素敵。おいしいスープとサンドイッチが食べたくなる本です。
いろいろなレビューを読んでいて、期待値が高すぎたかも。。
というか、読む時の読み手がどんなモードかが評価に影響しそうだな。
連作短編集の形を取っていますが、最初に「トロワ」のサンドイッチが出てきた時の描写が素敵すぎて、文字だけで、それを食べた時のうっとり感がイメージできたぐらい。
美味しいサンドイッチの出る喫茶店とかで、時間の制約のないのーんびりした日に読みたい。
かもめ食堂とか、めがねとか、あのへんの映画がはまる方であればきっと好きかも。
こんなサンドイッチ屋さんがあったらいいのに。
サンドイッチって、買ってみたらミミの近くでがっかりするパターンが
9割。きっとここのサンドイッチは、はしっこまでギュッとつまってるんだろうなぁ。
ゆったりと時間が流れていきます。
トロワに行きたい!笑
美味しいサンドイッチとスープが食べたくなりました。
天気のいい休日にさらっと読みたい本。
邦画の題材にするにはぴったりの本。
思わず脳内キャスティングしてしまう本。
失業中の主人公が
近所のサンドイッチ屋さんに通ううちに
そこで働くようになり、スープつくりを任される。
女優・店主の子・おばあさんなど
いろんな人の関わりが
とてもあたたかい。
静かで穏やかな日常。
おいしいサンドイッチとスープが食べたくなります。
最初に感じたのは、羨ましさ。
オーリィ君も、安藤さんも、マダムも、あおいさんも、「日常」をきちんと味わっている。無為に過ごした日も、おいしいサンドイッチを食べた日も、仕事に夢中になって取り組んだ日も。
時間はどんどん過ぎていってしまうけれど、この小説のように淡々と、でも丁寧に毎日を過ごすことができたら・・・。
心から打ち込めること、好きなことがあるのはすごいことだ。オーリィ君が寝ても覚めてもスープのことばかり考えてうわの空になる場面が何度も出てくるが、これといって打ち込めることがない私にはとても羨ましい。
私も、名無しのスープのように滋味深い毎日を味わえる日が来るだろうか。その時にはまた、この本を読み返したいと思う。
温かく平和で素敵なお話。
物語の始まりで、これは平和なお話だなとピンときて、案の定ゆったりした時間経過と平和さで話は進んでいった。
トロワのサンドイッチがものすごく食べたくなる。
のちに出てくるスープにも心奪われ、まるで本から匂いが漂ってくるようで、お腹が空いてたまらなかった。
登場人物とのそれぞれの関係性、中でも緑のベレー帽のおばあちゃんとの繋がりや関係性が素敵だと思った。そして、その先も気になった。
まだまだ続きが読みたいところで終わってしまい、残念。
著者の語り口が私は好きなので、他の本も読んでみたくなった。
挿絵も素敵でほんわりします。
コンセプト勝ちのような本。
装釘・文章のスタイル・文字数など、読者があっという間に読み上げる工夫がちりばめられている。
文章自体は上手とはいえないし、物語も平坦といっていいと思う。
ただ、料理に関する描写は文章こそうまくないものの伝える工夫が随所に感じられる。
おそらく、そのあたりが支持されているところなのだろうけど。
小説としての物足りなさは感じつつも、活字離れがすすんでいる今となってはこういったコンセプト本も大事なのかなとも思いました。
クラフトエヴィング商会も、凝りすぎて鼻につくところがあったけど、この本の最終章はちょっと。
タイトルが心地良く染みこむ作品でした。登場する人、もの、場所、どれもが素朴さと無機質さをあわせ持った、不思議な物語。手にとってから、読み終えるまで、心のどこかから温かいスープの匂いがするような、そんな本でした。
噂に聞いていた通り、いい人ばかりのお話だった。
時間がのんびりしていた。
読んでいるとサンドウィッチとスープが食べたくなって来る。読み終わると名なしのスープを、作り方通りにつくってみたくなる。
読んでいるだけで、サンドウィッチの美味しそうなにおいとスープの温かい湯気で幸せになれる。
こんなのんびりとした生活をしてみたいとおもう

再読。
モナリザでちょっとつかれたのでほわわとしたく・・・・。
細かいとこ殆ど忘れてた。
そうそうサンドイッチ屋、そうそう映画館、って感じで。
そーいやスープ作るんだったなあって。
なん...





