「暮しの手帖」とわたし

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著者 : 大橋鎭子
制作 : 花森 安治 
  • 暮しの手帖社 (2010年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766001655

「暮しの手帖」とわたしの感想・レビュー・書評

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  • NHK朝ドラ「トト姉ちゃん」を観ていたので興味をもった。今回この本を開いたら最初に出てきたのが私が敬愛する「石井好子さん」からのメッセージだった。胸がキュンとした。時を同じくして活躍していた人がつながっていたという事実に、なんとなく心が弾むような思いがした。

    花森安治さんの頭抜けたセンスや信念に応えた鎭子さん。出会うべくして出会った二人なのでしょうね。花森さんの話も読みたくなりました。トト姉ちゃんで出てきた恋のお相手星野さんに該当する方の話は今回出てきませんでした。鎭子さんのロマンスにはきっとロマンスだけじゃない何かがありそうで知ってみたいな。いやただのやじうまか(笑)

    あと、今回ドキリとしたのが庶民の戦争体験を残そうと花森さんが言い、募集し、別冊などではなく通常版1冊を全て戦争体験特集にした件。このエピソードはトト姉ちゃんでも出てきたので、ふむふむ知ってるよと思っていたのだけど・・・・・・・。
    その戦争体験募集をしたのが昭和44年だというのです。私が既にこの世に生をうけていた時のことだというのです。
    なんだかんだ言っても戦争は過去の話であって、自分に直接関係する話だとは思っていなかったのです。でも昭和44年はまだ戦争の傷跡から血を流し続けている市井の人々が沢山いる時代だったのです。そのことを知りショックでした。

  • 花森安治さんとともに、「暮らしの手帖」を作った、
    大橋鎭子さんの自伝

    つねに「やってみよう!」と言うところ、
    大変な事があっても拗ねたりしないところ。

    情熱と一生懸命は人の心を動かす。

    暮らしの手帖のお仕事をする前、
    日本読書新聞におられた時、
    川端康成先生から、やっと原稿をもらえて、
    嬉しくて、はやく皆にみせたくて
    駅で下駄の鼻緒がかたっぽ切れたのを、そのまま
    走って行くのを、当時花森さんは驚いてみていたそう。

    戦時中、皇族の方がどうやって暮らしているかを
    雑誌に載せたくて、東久邇成子様(今の天皇陛下のお姉様)に
    原稿を依頼するのも面白かった。
    依頼する側、される側、言葉遣いも美しい。

    他にも色々きっととっても素敵な人なんだなと端々で。

    だって、銀行でお金を借りようというときに、
    銀行勤務した時代の元上司の方々に、
    「自分たちの退職金を抵当に…」と言ってもらえるのって、
    信頼されていなければね。

    「暮らしの手帖」が大好きだった母上。

    「お料理の手のモデルさんがいてね、
    働き者にみえる、そして綺麗な手じゃなくてはいけなくて、
    大変なんだって」
    と幼いころ、教えてくれた。

    お!手のモデル、鎭子さんだった!

    この本、母上にも見せてあげよう。

  • 大橋さんの文章には、品がある。
    母が私に「すてきなあなたに」を渡してから
    どれだけたったことか。

    しかしその品は、今読み返しても色あせることもなく
    かえって輝きを増すようである。

    彼女の文章は、優しくやわらかく、しかし芯が通っている。
    激務の中で作られる雑誌であろうはずなのに、
    いささかの乱れも慌ただしさもない。

    キャリアウーマンの先陣を
    切っておられたはずの彼女なのに。

    仕事の乱れを見せない。
    しかし精魂を傾け、甘さを排除した結果は
    今も尊敬される業績になっている。

    荒々しさのない、端正な生き方が結果を生んでいる。

    私はこの後塵を拝する女になれるだろうか。

  • 暮しの手帖社創設者でライターだった大橋鎮子さんによる、暮しの手帖にまつわる想い出話集。
    暮しの手帖といえば初代編集長である花森安治が有名ではありますが、広告も一切取らずにここまでずーっとある一定のスタイルを持って続けてきたのは、並大抵の経営手腕ではないと思います。
    実際この本を読んでみたら、
    14歳で歯みがき粉を販売してみたり、
    金のことを考えずに出版社立ち上げたり、
    川端康成から原稿を取ったり、
    いきなり皇族のひとに原稿依頼にいったり、
    アメリカにいってふきんを買い集めたり、
    発想と行動力がやっぱりただ者ではなかったです。

    俺もこうなりたい。
    読んでてかなり憧れると同時に、優しい文章のなかに溢れ出るバイタリティの強さを感じ、身の引き締まる思いがする本でありますよ。

  • 「すてきなあなたに」は大好きなエッセイ。一生懸命な雑誌は、編集者が一生懸命だったのだと改めて思いました。

  • 暮しの手帖って、読んだことなかったけど今度絶対買ってみようと思う。なんだかじんわりと胸があったかくなるようだ。

  • 暮しの手帖を作り上げた大橋鎭子さんの自伝的本で、暮しの手帖を立ち上げる経緯やその後の苦労、そして暮しの手帖でこだわり続ける様々なコーナーの秘密などをいつもながらの素晴らしい文章で綴られていて、芯の強い素晴らしい女性の姿を感じさせてくれました。近々ブログでも感想書こうと思います。

  • 1人の女性が、どうやってお金を稼いでいこうかと、自分のできることを考えたことから始まったものが「暮らしの手帖」のきっかけであったとは。「暮らしの手帖」の成り立ちがよく見えるのだけれど、やはり、花森安治という圧倒的な個性がいかに大きいものであったかを、再確認させられたように思う。

  • 時代の移り変わりの中で、どのようなターゲットに何を提供するか、自分に出来ることを周囲の協力を得て実現していく著者の生き方に共感を覚えた。特に女性の観点からも共感出来るところが多く、時代は変わってもこういったマインドと行動力を持った生き方が大切なのだろうと感じた。
    個別のエピソードでは、銀座発の雑誌「スタイルブック」が大反響だった話、しかし一年経つと類似の雑誌が出て売れなくなり、そこで新しく創刊した「暮らしの手帖」で川端康成の手記や皇族の暮らしを特別企画で掲載した話などが興味深かった。

  • 「暮らしの手帖」「すてきなあなたに」日常を大切にしたこれらのすてきな本を作られた大橋さんの自叙伝。
    さまざまなエピソードをドキドキしながら読みました。

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「暮しの手帖」とわたしの作品紹介

暮しの手帖社社長、モデル、編集者、いつだって体当たり波瀾万丈のしずこさん。昭和の名編集者花森安治とともに「暮しの手帖」を作り続けた大橋鎭子。90歳にして初の自伝。付録に創刊初期の編集後記とグラビア。

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