- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766001655
感想・レビュー・書評
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1人の女性が、どうやってお金を稼いでいこうかと、自分のできることを考えたことから始まったものが「暮らしの手帖」のきっかけであったとは。「暮らしの手帖」の成り立ちがよく見えるのだけれど、やはり、花森安治という圧倒的な個性がいかに大きいものであったかを、再確認させられたように思う。
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時代の移り変わりの中で、どのようなターゲットに何を提供するか、自分に出来ることを周囲の協力を得て実現していく著者の生き方に共感を覚えた。特に女性の観点からも共感出来るところが多く、時代は変わってもこういったマインドと行動力を持った生き方が大切なのだろうと感じた。
個別のエピソードでは、銀座発の雑誌「スタイルブック」が大反響だった話、しかし一年経つと類似の雑誌が出て売れなくなり、そこで新しく創刊した「暮らしの手帖」で川端康成の手記や皇族の暮らしを特別企画で掲載した話などが興味深かった。 -
「暮らしの手帖」「すてきなあなたに」日常を大切にしたこれらのすてきな本を作られた大橋さんの自叙伝。
さまざまなエピソードをドキドキしながら読みました。 -
上品な文章…ああ、この方が「素敵なあなた」を書いていた方だったのか。
根っからの編集者タイプだなと思った箇所。P152「台所拝見のときは、これぞと思うお宅の裏口に回って、「この近くに○○さんというお家がありませんか。道に迷ったらしいんです」と話しだし、チラッと台所を見て、「いい台所ですね、じつは、私は『暮しの手帖』という雑誌をやっている大橋鎮子といいます。ぜひ見せてください」と上にあげていただき、「あらためてカメラマンを連れてきますから、写真を撮らせてください」とお願いするんです。」
暮しの手帖も、小倉遊亀さんの挿絵を使っていたんだ!
P156「「幸田文さんの随筆には小倉遊亀さんの挿絵だ」と、譲らなかったのは花森さんでした。さすがにいい誌面でした。」
東久邇成子さんの生活手記を載せた号が売れたという話に続き、
「それともうひとつ、うれしかったことは、ユネスコで、日本の文化紹介のため、雑誌を世界の国へ送ることになって、数多い婦人雑誌のなかから「婦人之友」と「暮しの手帖」が選ばれたのです。この知らせを受けたとき、本当に涙が出るくらいうれしゅうございました」(P111) -
雑誌
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http://naokis.doorblog.jp/archives/kurashi_no_techo.html【書評】『暮しの手帖」とわたし』大橋鎭子自伝 : なおきのブログ
<目次>
先輩のこと 石井好子
一 花森安治と出会う
二 子ども時代、そして父と母、祖父の子と
三 第六高女時代
四 戦時中の仕事、そして暮らし
五 「暮しの手帖」の誕生
六 「暮しの手帖」一家
七 手紙でつづるアメリカ視察旅行
八 「暮しの手帖」から生まれたもの
九 すてきなあなたに
今日も鎭子さんは出社です 横山泰子
付録「暮しの手帖」から
2016.08.16 HONZより。HONZで紹介しているのは文庫本。こちらはハードカバー本
2016.08.28 借りる
2016.09.04 読了 -
20171226読了。
恐らくNHKで「とと姉ちゃん」のドラマが始まる前に買っていた本だと思います。その頃は何となく暮らし関係の本が気になる程度で、自分が知る限り暮らしなら『暮らしの手帖』かな→ならその元編集長の話とか面白いんじゃないかみたいな考えで買ったのではないかと(笑)同じ時期に松浦弥太郎元暮らしの手帖編集長のエッセイを読み漁っていた影響もあるかもしれません。この本は大橋さんの生い立ちから『暮らしの手帖』が出来て今日までの歩みについて書かれています。戦争の話はいつ聞いてもずっしり来ます。でも忘れてはならない事だと思います。ようやっと読めました。これから『暮らしの手帖』をもっと大事に読むことが出来そうです。 -
289.1
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しずこさんの文章の方が読みやすい。装画、すてきすぎ。