- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766001730
感想・レビュー・書評
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美しいものは、いつの世でも
お金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、まいにちの暮らしへの、
しっかりした眼と、そして絶えず努力する手だけが、
一番うつくしいものを、いつも作り上げる
(1世紀1号 「自分で作れるアクセサリ」1948年)
1948年の言葉ってすごいな。
暮しの手帖 表紙原画 いろいろ見入る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とにかく衝撃を受けた一冊でした。暮しの手帖という雑誌はあまり自分には馴染みがなかったので、なんとなく手にしたのですが、日本人でこんなに素敵な絵を描いてた人がいたなんて知りませんでした。どの絵のテーマも構図も色彩も美しく、見れば見るほどうっとりさせられます。素朴で単調だけど美しい、暮しの手帖という雑誌をよく表したデザインでした。
絵ではなく写真が表紙となっているものも見事で、どれも花森さんのこだわりが存分に発揮されていた表紙だったんだなぁと伝わってきます。
花森安治さんの人となりも分かってとても満足感がありました。 -
『暮しの手帖』の表紙絵や写真はどれも美しく、その美しさは繊細で絶妙なバランスの上に成り立っています。そしてデザインというビジュアル面をはるかに超えた花森さんの想いが詰まっていました。
『暮しの手帖』を創刊するに至った経緯、大橋鎭子さんとの出会い、読者へのメッセージ、全てに花森さんの人柄が現れています。
花森さんの言葉「より良いもの、より美しいものを求めるための切ないほどの工夫、それを私たちは、正しい意味の、おしゃれだと言いたいのです」 -
花森安治の表紙画、書籍装丁、カット、手書き文字などの原画を一挙掲載したもの。時代を先取りしたような、国籍を問わないグローバルなデザインに感銘を受けます。
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永久保存本。
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暮らしの手帖の表紙一覧は、圧巻!
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雑誌「暮しの手帖」の表紙でおなじみ、花森安治のデザイン本。この人の色彩センスと空間配置能力ハンパねえなあ。空気を描ける人だわ。
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吸収したい。
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最近、無印良品を巡る読書を続けていたのですが、たまたま手にしたこの本によって、セゾン文化の前景として暮しを生活者の手で作り出すという意識は「暮しの手帖」によって育まれてきたんだな、と気づきました。花森安治がデザイナーでありイラストレーターであり文筆家であり、でも本来的には編集者であることにこだわったのは、暮しはひとりひとりが自らの手で編集するもの、だというメッセージなのかもしれません。「美しいものは、いつの世でも お金やヒマとは関係がない みがかれた感覚と、まいにちの暮しへの、しっかりとした眼と、そして絶えず努力する手だけが、 一番うつくしいものを、いつも作り上げる」今から半世紀以上前の、うつくしい宣言。そして、その実践としての、うつくしい表紙。
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「暮しの手帖」の創刊から、30年間編集長を務めた花森安治。
彼の類まれなる才能によりデザインされた、「暮しの手帖」表紙原画、カット、手書き文字、版下が1冊にまとめられた、なんともうれしい本。
なんといっても、色の使い方とバランス感覚が素晴らしい。
個人的に、表紙画の色合いがとても好み。
「暮しの手帖」が、ばあちゃん家にあってよかったと思う。