- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766122190
感想・レビュー・書評
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リトルプレスとは、少人数による少部数のかわいい冊子のことです。
本書はリトルプレスをつくりたいと思っている人のための参考書のようなもので、オールカラーで写真やイラストが満載の楽しい本です。
実際にリトルプレスをつくった方への動機や経緯などインタビューがあったり、企画から流通までの詳細なデータが掲載されていてとても参考になりました。とくに経費がいくらかかったとか、内々でどこまでやったか、どこまで発注したかなど、かゆいところに手が届く内容になっています。
また、著者の石川さんが実際にリトルプレスを完成させるまでを追ったページもあり、内容の検討、ラフスケッチ、見積もりをたてる難しさ、失敗や苦労、完成したときの喜びなどが読者目線で書かれていて良かったです。
他に見どころとしては、葉田いづみさんのインタビュー、手紙社の北島勳さんと恵文社一乗寺店の堀部篤史さんの対談があります。
巻末にはデザインの発注方法やデザイナーの紹介、印刷の発注方法や印刷会社が紹介されているとともに、製本の基礎知識や流通方法の知識や持ち込み先のお店などが書かれていて、初心者が一から十まで学べる内容になっています。
この本をたくさんの人が読んで、いろんなリトルプレスが生まれたら素敵だなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リトルプレス関係の本はここ3年ぐらいでぐっと増えたけれど、グラフィック社監修とあって中身の細やかなつくり。
実際に制作するノウハウを得る為にはこれが一番わかりやすいのでは。 -
出版することはそんなに難しいことではない。いわゆる自費出版だが,その出版を業として儲けを考えないのであれば成形の功徳をなす良い手段である。本の雑誌も最初はこの種の雑誌だったのだろう。作ったものを販売することに面白さ(大変さの裏側か)があるのかも。自分で完結していたら作る必要はあまりない。他者に情報や考えを伝えること,他者が持つ情報や考えを知りたいこと,字(書物)を媒介にすることに社会的に価値があると同時に,コミュニケーションを取る生き物としての根源的な思いなのかもしれない。
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タイトル通り、リトルプレスを作る場合に必要なことが一通り網羅されている。ただ、テーマを決めるのがいちばんハードル高い。好きなものや事をもっと大事にして暮らしてくれば良かったとつくづく思う。
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資料番号:011401098
請求記号:070.1イ -
作った本を、親戚や知人に配るためではなく、知己でない人に売ろうとしている。それでいて取次を通すつもりがないなんて、ありえないと思いました。だけどりトルプレスというのはそういう本。
地方出版物流通センターさえ通さず、直に書店や雑貨屋やカフェに交渉して置いてもらう。手から手への販売で売っていく本。
もちろん売れない本も売ってもらえない本もあるのだろうけど、作り上げて世に問うという楽しみは、贈呈するだけでは得られないものなんだと思いました。 -
リトルプレス関係の書籍を
色々読んでいますがこの本が
一番まとまっている印象です。
作ってみたいと思わせます。 -
色んなひとが色んなテーマでリトルプレスを作っていることと
どれくらいお金をかけているかがわかる本。
歴史年表でとりあえず基本のリトルプレス情報をゲット。
内容というより、概要が書いてあって
時間がないのにリトルプレスを作ろうとしていた私たちの参考になりました。 -
テーマや構成の決め方、造本、プロのデザイナーや印刷所への依頼方法、販売と流通の方法など、リトルプレスの本は数あれど、これまで語られなかったハウツー満載の「つくり方読本」。