- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766129038
感想・レビュー・書評
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ブリティッシュ・ライブラリー所蔵のコレクションから、
古今東西のねこたちのイラスト100点以上を収録した、作品集。
ブリティッシュ・ライブラリー・・・大英図書館ということで、
イギリスを主に、ネパールやタイ、ロシア、オランダ、インド、
イタリア、日本等の本の挿絵、地図、ポスター、石碑、写本、
時祷書などから選んだ、様々なねこの絵が掲載されています。
描いたのは、ラッカム、ロビンソン、ドレ、グランヴィル、
歌川豊広、クレーン、グリーナウェイ、クルックシャンク、
テニエル、リアなど。マネやユーゴーが描いたものもあります。
絵の合間を飾るのは、文豪たちのねこに関する言葉。
ディケンズ、モンテーニュ、ベルヌ、サキ、ゴーティエ、
シェイクスピアなど。キプリングは文と絵の双方。
自然で気ままな姿、擬人化、様々な「長ぐつをはいたねこ」、
子ねこと遊ぶリシュリュー枢軸卿のなんともいえない顔つき、
主人公、添え物・・・ありとあらゆる姿のねこが眺められる、
小さくて愉しいアートコレクションです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かわいい猫の絵を期待していたが、意外とない…
猫っぽくなかったり不細工な猫の絵が多い。
猫自体の姿は今も昔も変わっていないはずなのに、猫に対する目が変わったということなのかな。 -
「ねこを敬うことから、美意識は始まる」エラズマス・ダーウィン
日本では西洋文明が入る前は犬よりも可愛がられていたという猫。ヨーロッパでは、猫は魔女の使いとされて迫害された歴史もあるが、それより以前から愛されてきた身近な生き物だと窺い知れた。
ヨーロッパ以外の国のイラストがもっと見たい。 -
さまざまな猫たちの絵。猫好きは手元に置いておいても損はしないかわいい一品。
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ねこが特別好きなわけではないけれど、きれいな絵を眺めたい欲を満たすためにさいきんときどき画集やアートブックを借りてくる流れで手に取った。コミカルに擬人化されたようなねこから、リアルな動物としてのねこまで、古今東西世界各国、あらゆるねこの絵やイラストを集めた本。
ねこって、そこから物語を想像できるような、奔放さを持ってる生き物だよね。古からひとともとても近くにいた動物なんだなあ。そして、ネズミをとってる猫の絵が多いことも、ちょっと意外。実際、ほかの小動物を生け捕りにしてるような猫の姿って、みたことないからなあ。いちばん印象に残ったのは、建部凌岱(たけべりょうたい)さんの1枚。はじめてお名前も知る。迫力のある水墨画。さいきん日本画がとても惹かれる出会いが多い。こういう画集を眺める時間を持つことは、ささくれそうな自分をおさめてくれる効果がある。