終着駅は始発駅

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著者 : 宮脇俊三
  • グラフ社 (2007年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766210545

終着駅は始発駅の感想・レビュー・書評

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  • ある意味、鉄道の古典だ。昭和50年代ということは80年代な訳だが、加速度的に国鉄は路線を廃止していって、仕舞いには分割民営化へと突き進む時期だった。先日旅行した高千穂の旧国鉄高千穂線は台風のために線路が流され廃線の憂き目にあった。今、本書に出てくる路線の一部は青函連絡船を含め乗ることができない。そんな中で今でも色褪せないと思うのは東京駅24時だった。四〇年後の子どもたちを読むと、自分も電車の運転士になりたいと思い、現在は違う職業に就いたことをシンミリと思う。

  • 終着駅は始発駅。このタイトルには、二つの意味を込めたと著者は語ります。
    一つは、終着駅に到達した列車は必ず折り返す。即ち始発駅としての顔を持つのであります。
    今一つは、比喩的表現で、宮脇氏自身がサラリーマン人生の「終着駅」を迎へた時、同時にそれは紀行作家生活の始発駅であつたといふことらしい。

    あとがきに「文章を書くようになってから、まだ四年にしかならないが」とあるやうに、極初期のエッセイ集で、内容は良く言へば多彩、悪く言へば雑多と申せませう。しかし心地の良い雑多さであります。赤い50系客車に乗つて揺られてゐるやうな恍惚感。

    「東京駅 素顔の24時間」「東京の私鉄七社乗りくらべ」のやうなルポ作品もあり、その取材力の片鱗も見せてゐます。本来ならこの種のルポは、時が変ればその価値を減ずるものでありますが、宮脇作品の場合は貴重な記録となるところが追随者との差と言へませう。

    そして名作の誉れ高い「山陰ストリップ特急」も収録されてゐます。一人旅を数多く重ねると色色な事象にぶちあたります。苦心も歩けば棒に当る。しかし、宮脇氏の山陰ストリップ特急は出来すぎであります。かういふ体験は望んでも中中出来ませんね。

    念のために申しますが、当時の国鉄が、山陰ストリップなる特急を走らせてゐた訳では有りません...

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-155.html

  • ● そうした旅行者に対して、旅行産業は便利な「点の旅」を提供してくれる。そして「乗らされる」のである。せめて旅だけは、このようなしくみから抜け出させたいものだ。その方法はいろいろあるだろうが、旅の計画を自分でたてることが第一だと私は思う。

  • 元祖乗り鉄さんの鉄道エッセイ
    私は鉄っちゃんではないけど、車窓は好きなので北海道の赤字路線は乗ってみたい。国鉄時代の話なので、今はもうないかもしれない。
    時刻表で調べてみようかな。

  • 読んで。

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