江戸の御触書: 生類憐みの令から人相書まで

著者 :
  • ルックナウ(グラフGP)
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本棚登録 : 26
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766211610

作品紹介・あらすじ

御触書から見えてくるしたたかな江戸庶民のパワー。

感想・レビュー・書評

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  • 御触書は江戸期に奉行所などの庶民向けの広報である。世相を反映し、いざこざを防いだり、規則を伝えたり、手配犯を伝えたりしたもので、当時の様子がよく見えて面白い。御触書自体の文章も少し載せてあり、古文書を読んだ気分も感じられてよかった。

  • 江戸

  • 朝鮮通信使を見物する時のマナー
    無礼と思っても咎めない(風俗知らないから)
    ※無私できない時は役人に言ってね

  • 御触書とは江戸時代にあの日本橋とかの高札場に掲載された幕府からのお達しですね。
    基本的には「~~やっちゃダメ」が多い。しかも、同じ御触書が何度も出ていて、それってつまり御触書が出てもしばらくするとまた守られていないって言うことのようです。
    曰く「華美な格好をするな」「大酒を飲むな」「混浴をするな」。
    仲間の密告を奨励する御触れも多かったようで「密告したら罪を許し、褒美を与える」という条文が入っていたりして。
    でもたまには
    「風邪が流行っているので救済措置をとる。独り身の者『銭三百文』、二人以上の家族は一人につき『二百五十文』づつ与える」
    とか
    「出稼ぎ人で帰村を希望するものには路銀を与える」
    なんて気の利いた御触れもあったようでうす。
    これ読んでると結構幕府は庶民の暮らしをチェックしていたことが良くわかります。

  • 内容としては雑多で江戸時代への興味として読んでも、雑学として読んでも面白い。
    なんとも細かい規制が多く思えるのは特徴的だから敢えて取り上げられたせいか。
    しかしながら、女性はほとんど売春しているような触れがどうにも。
    性に寛容でなくなったのは諭吉の罪悪なのか。

    一方で深く掘り下げるよりも、さらさらとたくさん紹介してあるのでちょっと眠くなる。

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著者プロフィール

1960年福岡県生まれ。1982年日本大学法学部卒業後、出版社に勤務。歴史雑誌編集者を経て、現在作家。『名探偵夏目漱石の事件簿』(廣済堂出版)で第8回日本文芸家クラブ大賞受賞。主な著書に『 選書775 日本史・世界史 同時代比較年表 そのとき地球の裏側で』(2005、朝日新聞社)『選書 水戸黄門は旅嫌いだった!?』(2006、朝日新聞社)『真説の日本史365日事典』(新書、2004、文藝春秋)『1日1時間 1週間でわかる図解日本史』(2005、二見書房)『1日1時間 1週間でわかる図解世界史』(2000、二見書房)『信玄と勘助111の謎』(文庫、2006、成美堂出版)『石原莞爾—「満洲国」建国を演出した陸軍参謀』(文庫、2002、PHP研究所)『実朝を殺した男—『吾妻鏡』殺人事件』(2004、有楽出版社発行・実業之日本社発売)『坊っちゃんは名探偵!—夏目少年とタイムスリップ探偵団』(青い鳥文庫、2001、講談社)『お宝探偵団とわがままミカド』(2004、学習研究社)『吸血鬼あらわる!—帝都〈少年少女〉探偵団ノート』(2005、ジャイブ)ほかがある。

「2007年 『日本史人物「第二の人生」発見読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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