- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766213393
感想・レビュー・書評
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格調高い文章で、人の思い上がった心にグサッと刺さる格言が繰り広げられます。「われわれの美徳は、ほとんど常に、仮装した悪徳にすぎない。」身も蓋もないようにも見え、しかし本質をついているその内容に、『痛気持ちいい』感覚になりました。
「いろいろな美徳の国ざかいに、なまけ心をことさら住み込ませたのは、どうやら悪魔というやつらしい。」
なかなか面白い文章です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人は昔からほとんど進化していないことがよくわかる。冷笑と苦笑のできる一冊。真ちゃん
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ひねくれ者てな感じの中身でしたが、深い部分もあったな~。
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・物事を客観的に捉える
・人と異なる観点を持つ
・自分を受け入れることが飛躍の絶対条件
・真に優秀な者は自分を優秀に見せようとはしない。自然と周囲から優秀だと思われるのが常である。 -
内容(「BOOK」データベースより)
ジャン=ジャック・ルソーからサルトルに至るまで、多くの高名な読者の反発を買い、苛立たせ、槍玉にあげられる光栄に浴してきた名著。641の箴言と7つの考察からなる、不朽の一冊。
ある意味名言、金言集になるでしょうか??
とても考えさせられますよね。
生きていくうえで大事なことが沢山で。。。。
小さい僕には受け止められないほどのものが??? -
岩波で昔からのん有 101202by資生堂名誉会長&麻耶
どこからでも読めて深く強烈 図書館? -
うぬ惚れというものがついぞなかったら、
人生はてんで楽しくあるまい。(p63)
仕事も20年もしていると、
だいたいやり方は覚えてしまって、
自分なりの仕事ができるようになってきました。
自分の主張もしますので、
ある意味、自惚れのような面も
あるのではないかと思うこともあります。
■とはいえ、20年も仕事をしていて、
自分の主張もない、自分のスタイルもないでは、
これまた残念な人になってしまいます。
自信と自惚れとは紙一重であることを理解し、
良い意味での自惚れを持って仕事を
してみるというのも必要なのではないでしょうか。
ラ・ロシュフコオの名前は、
多くの本でよく引用されているので、
一度読んでみないといけないよな、
ということで目を通しました。
名言としては普通といった印象ですが、
1600年代のフランスの人の本ですので、
そうした歴史背景を勉強しながら読めば、
また深い感慨を持つことができるのかもしれません。
・狂気なしに生活する人は、
自分が信じているほど賢くはない。(p82)
■ちょっと意外だったのは、
恋愛についての箴言が3割くらい
入っていたことです。
当時の貴族階級は軍人として働きながらも、
割と暇だったのかしらなどと
思いました。
ラ・ロシュフコオさん良い本をありがとうございました。
・世間は、人間のねうちそのものよりも、ややもすれば、
ねうちがありそうに見える人に報いがちだ。(p72)
・人は、他人の欠点をわけもなく非難する。
しかし、ひとの振り見て、わが振り直そうとは、
ほとんどしない。(p158)
・弱い人は、率直であり得ない。(p109)
・もしもわれわれが欠点をもたなかったら、
ほかの人の欠点に気づく場合、
こうまで嬉しくはないはずだ。(p42)
・人は決して、みずから思うほどに、
幸福でもなければ、不幸でもない。(p46) -
プレジデント2010/08/30号、福原義春(資生堂名誉会長)<br />訳者の異なる岩波文庫版あり