アフター・アメリカ―ボストニアンの軌跡と<文化の政治学>

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会
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本棚登録 : 79
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766410785

作品紹介・あらすじ

「保守」と「リベラル」を超えて。アメリカ最古で最上の名門家族である「ボストンのバラモン」。アメリカン・ドリームを体現したアイルランド系移民家族の「ボストン・アイリッシュ」。2つの世界を通してアメリカ市民社会の最深部を浮き彫りにした新進気鋭の文化人類学者による画期的論考。

感想・レビュー・書評

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  • 公共の先生におすすめされたので読んだ。著者が、アメリカの由緒正しい?伝統的な家系にインタビューしてまわることで、アメリカ社会の形成のされ方というか、今の政治体制がなぜこうなっているのかを解き明かしていく感じ。自分は、この本を読んでなぜアメリカがイスラエルと良好な外交関係を結んでいるのかという謎を解決できた。おそらくインターネットで調べれば解決できる問いであるが、、しかし、フィールドワークをしたという前提で話は進んでいくので、〇〇さんがこう言ってたからこういうことが言えるよねみたいな、結論に文脈があるのでネットよりも飲み込みやすかった。個人的に。

  • ボストンに興味があることもあり、サントリー文芸賞をとっていることもあり、また著者の2020大統領選についてのニュースでの説明がよかったこともあり、手に取ってみたが、ボストンバラモン・ボストンアイリッシュについていくつか知識を得た以外、アメリカを知る、と言う意味では特に興味深い視点はなかった。

  • ボストンのバラモンとも言われるアメリカ最古の名門とアイルランド系移民の末裔たち

  • 数年前に読んだとき、いまいち価値が分からなかったのですが
    今もう一度改めて読み返してみたいと思います。

  • 著者が日本人ゆえか、アメリカのフィールドワーク研究なのだけれども、そこで扱っている問題は現代日本においても当てはまりうる、参照できる問題だと感じた。

  • 2種類のボストニアン、ブラーミン(WASPの旧家)とアイリッシュについてフィールドワークを行った結果をまとめた本。
    ボストンに留学する前に読んでおくことができれば、ボストンという町をもっと深く味わうことができたかもしれない、と思った。

  • 究極の井戸端会議本

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著者プロフィール

渡辺靖

慶應義塾大学SFC教授。1967年(昭和42年)、札幌市に生まれる。97年ハーバード大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。オクスフォード大学シニア・アソシエート、ケンブリッジ大学フェローなどを経て、99年より慶應義塾大学SFC助教授、2005年より現職。専攻、アメリカ研究、文化政策論。2004年度日本学士院学術奨励賞受賞。著書に『アフター・アメリカ』(サントリー学芸賞・アメリカ学会清水博賞受賞)、『アメリカン・コミュニティ』『アメリカン・センター』『アメリカン・デモクラシーの逆説』『文化と外交』『アメリカのジレンマ』『沈まぬアメリカ』『〈文化〉を捉え直す』など。

「2020年 『白人ナショナリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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