支援から共生への道

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会株式会社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766416398

作品紹介・あらすじ

お待たせしました!『教育と医学』の連載開始直後から「本にしてほしい」という声が多数寄せられていた、大好評の田中康雄先生の連載「生きること・支え合うこと」の全24回をまとめた本ができました。連載中、「電車の中では田中先生の連載は読みません。なぜなら、涙が出てしまうから。家に帰ってじっくり読みます」という声が複数寄せられていました。通して読むと、田中先生の思い、そしてその深い思いやりが伝わってきます。いま注目の児童精神科医の支援論。▼筆者は、いま、日本の児童精神科医師として最も注目されている医師の一人。発達障害という診断をもつ子ども、そして保護者に、医師として何ができるのか。診療室から出て、教育、福祉のさまざまな人たちとの連携を探り、その過程で出会った人々とのエピソード……。新米医師時代から今に至る道程を赤裸々に綴る、心の軌跡。心温まる書。本書は、日本図書館協会選定図書です。

感想・レビュー・書評

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  • 読めてよかった。

  • この本の紹介にあるように、涙が出てしまう文章があって、読んでいて困った。
    相手を理解しようと努めている姿勢、なにより謙虚なところを見習いたいと思う。
    田中先生が子どもに叱られたり諦められたり、しまったら!と思うような失敗をしていることに励まされる。それでも謙虚に、ときには謝りながら話を聴く。すごい。


    出版社の紹介ページ
    https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766416398/

    出版社特集ページ
    https://www.keio-up.co.jp/kup/sp/kyouiku/index.html

    田中康雄2009 『支援から共生への道』(慶應義塾大学出版会)をめぐる対話の試み(2010、宮盛邦友、田中康雄)
    https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/43272

  • 成功のかずを数えても意味がないと教えてくれた一冊

  • 発達障害のある子どもに何らかの形で関わっている大人、それは専門職としてだけではなく、ボランティアだったり、親の立場だったりも含めて、にぜひ読んでほしい一冊です。

    発達障害に関するHow to本ではありません。
    田中康雄先生の過去から現在に至る徒然なる出来事と思いが綴られたエッセーに近い本です。

    でも、その一つひとつの中に、発達障害のある・なしに関わらず、子どもというのはどういう存在で、どんな風に大人は寄り添ったらいいのか、あるいは時には距離を取ったらいいのか、を考えさせられる言葉が散りばめられています。

    発達障害についての専門書、解説書、How to本を読む前にむしろこちらを読むことをおススメします。

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著者プロフィール

こころとそだちのクリニックむすびめ院長。児童精神科医師。臨床心理士。北海道大学名誉教授。
『僕の児童精神科外来の覚書――子どもと親とともに考え、悩み、実践していること』(日本評論社、2022年)、『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』(SBクリエイティブ、2019年)

「2023年 『ADHDの僕がグループホームを作ったら、モヤモヤに包まれた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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