グーテンベルクからグーグルへ―文学テキストのデジタル化と編集文献学

  • 慶應義塾大学出版会
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本棚登録 : 127
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766416718

作品紹介・あらすじ

デジタルの「本」の氾濫は、文学研究の制度、ひいては人文学研究の制度全体に根本から揺さぶりをかける。"Googleショック"の本質を衝く必読書。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルは高尚だが、中身は電子出版のノウハウ本?、だった。

  • 題名はミスリード。しかし、編集文献学という日本では特に馴染みのない世界が紹介されており、興味深い。学問分野としての思考は科学の基準に照らすと疑問が残る。楽天的デジタル主義者への批判とはなっている。文章は難解で読破には気合いが必要。

  • 3024円購入2011-11-18

  • 深みのあるブルーの表紙が印象的な一冊。装丁の美しさは、本としての本質的な価値に含まれているのでしょうか。近年、デジタルブックが普及の兆しを見せていますが、モノとしての「本」が持つ美しさや耐久力を完全に電子的に再現することは、まだ不可能とされています。「本」とは何か。人文学が対象とするべき「資料」とは、いったい何なのか。デジタルの「本」は、人文分野の研究に今後どのような影響を与えるのか。著者は編集文献学の研究者としての立場から、電子化されたテキストの可能性と不可能性について論じています。人文学研究を志す人に限らず、「本」を読むすべての学生におすすめしたい一冊です。
    (ラーニング・アドバイザー/図情 YAMAMOTO)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1353575

  • 「図解雑学 構造主義」と平行読みしたのはよかったかも。
    テキストには、その著者の思想が含まれてるし、時代的に自明の前提が含まれていたり、時代背景を見てみないと読みきれなかったりする。

    同じ時代背景を共有していない人が読んだらかえって皮肉にしか読めなかったりもする。




    しかし、これはまたカテゴリ分けが…。

  • とくに俺のような高卒とかは、まずあとがきから読むこと。
    そうすると、編集文献学というなんかよくわかんない分野があって、この本はそれについて書かれていることや、日本のアカデミズムな方たちでさえその分野に疎いし、この本を翻訳した人もカフカが専門でコンピュータとかはちょっと…って人なのに嫌々翻訳してるということがわかる。
    そこまで敷居が下がってから読むとすんげぇ面白いし、翻訳した人の腕がすごい本。特に全編にわたって「文章」と訳さずに「テキスト」ってカタカナ表記にしてることとかで、原著者の意図したものが伝わってきてる。たぶん。前述のとおり俺高卒だからよくわかんないけど。

  • 【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」
    諸芸術の諸特性を不十分に見比べてどちらかに優劣をつけようとする浅ましいふるまいを誰もが一度は喫茶店や本棚の前や脳内で繰り広げたことがあるのだと信じたい。救いがたいほど愚かなのはぼくだけじゃないよね? 「ぶっちゃけのめり込めければなんでもいいのだ娯楽は!」がよくわかる。日本の学術界には未普及な「編集文献学」がよくわかる。文字テキストをデジタル化することで得られるもの/損なわれるもの/変わらないものがよくわかる。電子書籍のこれまでとこれからがよくわかる。【U.K.】

  • グーテンベルクについても、グーグルについても詳細な記述はなし。編集文献学なる学問は、これをきっかけに面白いなあと興味は惹かれたのはよかった。タイトルにだまされるのは、アマゾンで買う時によくあること。。。

  • 09/11/25

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