- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766418286
作品紹介・あらすじ
考古学の成立以前、人々は遺跡や遺物をどのように認識していたのか。文献史料に隠された考古学資料を探し出し、日本考古学史に新たな視角を提示する。伝説・伝承から考古学を読み解く。
感想・レビュー・書評
-
古墳について調べていると、氷雨・火雨・貸椀などの名前や「昔火の雨が降った時に人が隠れた」という似た逸話がそこここで見られる。
古墳は形が残りやすく、石室も開口していることが多いからら、昔の人はそのような想像をしたのだろう…。
また滋賀県石山寺の創建に銅鐸が出てくる話では昔のお寺の鐘と認識されていた。奇妙な形だけど、寺院のものと認識ひていたのか…?
古墳や銅鐸、遺跡からでる出土品を昔の人はどのように認識していたのだろう?…という興味に答えてくれた一冊。
各地の氷雨・火雨塚に関する記録もまとめられている。(残念ながら貸椀塚については言及されなかった…)
時代によって古墳に対する認識や利用方法が変わってくること、祟りや信仰に発展したりしなかったり、江戸時代になると今でいうオタクが考察に走る…と様々。
各時代の記録伝承を読むだけでも興味深く楽しめた。
終章にあるよう、民俗学との関わりも重要になってくる分野。これは伝承好きな素人からしても面白そうだ!
今後、古墳巡りをする時は、古墳にまつわる伝承にも目を向けてみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学習意欲が先進国で一番低い日本の子どもたち。
子どもの意欲を高めるためには教師自身が学習意欲を高めるための工夫が必要である。
特に、覚えるだけになりつつある社会科。この社会には、多くの過去があることを知ってほしいと思う。
(教育学部・国語専修/匿名希望)