英国ゴシック小説の系譜

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  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766420210

作品紹介・あらすじ

「ゴシック小説」は、18世紀末から19世紀にかけて英国で興隆した。本書では、主に19世紀英国の「ゴシック小説」を取り上げ、「怪物」、「旅」、「写真」、「博物館」、「自己像」という視点から読み解き、その成り立ちと物語構造を明らかにする。『ケイレブ・ウィリアムズ』、『フランケンシュタイン』、『ドリアン・グレイの肖像』-。怪奇と驚異に満ちた「英国ゴシック小説」の入門編。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    ジャンルとして認知された“ゴシック小説”の定義と歴史について、英国のものに関してまとめられた本。読みやすい。

    日常から離れた場所、秘密の保持と暴露、自己と他者の視線――
    物語の主人公たち(とそれを読む読者たち)はそれら異界、異質なもの(非日常)に遭遇し、その異常事態を理性によって解決し、日常へと帰還する。
    それは通過儀礼であり、自己の確立を促すものではないだろうか?

    それは推理小説、怪奇小説にも影響を与え、脈々と受け継がれ、現代の映画・コミックにも影響を与えている。

  • 読めるのか?怖がりの私が、、、

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    「「ゴシック小説」とは、18世紀末~19世紀の英国で興隆した「恐怖小説」のことである。
    本書では、主に19世紀英国の「ゴシック小説」を取り上げ、現在にいたるゴシック的物語の系譜をたどっていきながら、「怪物」、「旅」、「写真」、「博物館」、「自己像」という視点から読み解き、その成り立ちと物語構造を明らかにする。
    『ケイレブ・ウィリアムズ』、『フランケンシュタイン』、『ドリアン・グレイの肖像』――。怪奇と驚異に満ちた「英国ゴシック小説」入門編。」

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著者プロフィール

1961年生まれ。1991年慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程単位取得退学。慶應義塾大学文学部教授。専門は19~20世紀の非イングランド系英文学、特にゴシック小説。著作に『情の技法』(共著、慶應義塾大学出版会、2006)、『イギリス文学と旅のナラティブ』(共著、慶應義塾大学出版会、2004)など。

「2013年 『英国ゴシック小説の系譜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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