崩壊の経験:現代ドイツ政治思想講義

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  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766420616

作品紹介・あらすじ

▼ルカーチが「持続するもの」、「反復するもの」、「おだやかな仕事ぶり」といいあらわした市民的生活は、世紀転換期から大戦を経た1920年代、テクノロジーの進歩とさまざまな文化領域の爛熟により一気に変貌した。ハイパーインフレーションを決定打とする社会的・政治的力学の変動によって市民層は財産を奪われ、市民的生活は雪崩を打って崩壊していく。仕上げを行ったのが、経済恐慌であった。
 この新しい社会への移行期に、ウェーバー、ジンメル、マンハイム、ベンヤミン、シュミット、ユンガー、アドルノらは、その社会に生きる人びとはいかに向き合ったのか。本書では有名無名の人びとの思想的営みが内在的に論じられる。ワイマール時代における人びとの経験とその崩壊を〈現代〉の始まりととらえる著者は、政治が議会を越えて市民生活と文化領域に拡散する一方で「点化」する状況を分析する。現代政治思想の問題はここにこそ潜んでいるのだ。
▼圧倒的なボリュームによる異色の入門書!

著者プロフィール

1945年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。法学博士。
著書に『ワイマール文化とファシズム』(みすず書房、1986年)がある。

「2013年 『崩壊の経験 現代ドイツ政治思想講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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