総合研究 日本のタクシー産業:現状と変革に向けての分析

制作 : 太田 和博  青木 亮  後藤 孝夫 
  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766424393

作品紹介・あらすじ

変貌する業界の全体像を示す
運賃設定や規制緩和による供給過剰に加え、ドライバーの不足や高齢化、過疎地における最後の足としての役割、安全・安心の担保、IT化の進展、ライドシェアの脅威まで、ハイタク業界に存在する問題は広範にわたる。実態と課題を把握し、会社経営、法制度、運輸行政、公共経済学など多面的視点から包括的に解説した決定版!

▼市民の“足” であるタクシー市場を初めて総合的に分析!
▼低運賃設定やライドシェアなど最新の情報もふまえて、その全貌を解説!

市民の“足” として定着しているタクシーの市場は、単なる公共交通機関としてだけでなく、「参入・退出の許認可問題」「多重価格問題」「地域活性化」「高齢化対策」といった、経済・政治・社会的にも重要な論点を含み、脚光を浴びている。このタクシー産業の現状を把握・分析し、低運賃設定やライドシェア、IT化の進展などの最新の情報もふまえてその全貌を解説する画期的な1冊。

感想・レビュー・書評

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  • p.1 1990年代からタクシーにも規制緩和、競争導入の潮流が押し寄せ、幅運賃の導入や参入規制の緩和などが行われた。大きな節目は、需給調整規制を撤廃した2000年道路運送法が2002年に施行されたことである。
    p.2 結果として、大都市部を中心に供給過剰による弊害が無視できなくなった。2009年のタクシー適正化活性化特別措置法および2013年の同法の改正は規制緩和の弊害を除去するためのものである。しかし、それもうもく機能しているとは言えない。2000年以降のタクシー政策の変遷は本書の主要分析対象であり、各章での多面的な分析によって、監督機関による意思決定さえもが迷走していることが明らかにされる。
    p.3 東京では2002年の需給調整規制撤廃の結果として供給が過剰となり、それが2007年の運賃引上げにつながっている。

  • 本書では、タクシー産業およびタクシー政策の全体像の概略を一冊の書籍として提示する。ローカル交通手段であるタクシーは多様であり、無数の事象が存在するが、それらの多くは枝葉であるとして除外している。本書の内容は幹を中心としたコア部分の解説であり、タクシーのすべてを描写しているわけではないことに注意されたいが、タクシー産業に関する本質的な因果関係を提示していることを意識していただきたい。

  • 東2法経図・開架 685.5A/O81s//K

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