コロリ力: 知らぬ間に人をとりこにする「脳」の使い方 (リュウ・ブックスアステ新書 30)
- 経済界 (2007年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766710298
感想・レビュー・書評
-
こういった「ハウツー」本の多くが、著者の独りよがりというものが多い中、この本に関しては感銘を受けた。
著者がこの本を書いた時点で74歳であるが、文面を見ても非常に若々しい。最近読んだ71歳の人の<感じ>の良い人悪い人の著者の偏屈ぶりとは正反対である。
理屈家というのは頭が良さそうで人に影響を与えられるかと思いきや、一緒にいて楽しくなく、人生を楽しんでいる人のほうが、相手に影響を与えられるものなのだということがこの本でわかった。
著者がこんな魅力的になったのは40代の時に子どもが生まれ「この子が成人したときに自分も若々しくありたい」という決心をした日からとのことである。私もこの著者にコロリとなり見習いたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生存のストレスは、本来、人間の生き残り遺伝子に強く刷り込まれている。
人類は生存のストレスを受けながら進化してきた。
人は楽しそうなオーラを発する人が好き。希望的遺伝子が強く働く惹かれるのである。あの人はいいな、あの人の人生はいいな、って思うように自分もよくなる。
人を喜ばせることによって一番利益を得ているのは自分。自分はセレブになれると思えばセレブになれる。
人は幸せだから笑うのではなくて、笑うから幸せになれる。 -
誰にも慕われる人は、他の人と、いったい何が違うのか、そんな疑問に答えてくれる。まず、遊びが必要と考える、非まじめになる。非まじめは決して不まじめではない。自分が快になり、脳内麻薬が働き出す状態になると、必然的にオーラを出し、人を惹きつけるらしい。ウォーキングは体に良いとわかっていたけれど、脳にとっても、ベータエンドルフィンやドーパミンやセロトニンを促し、気持ちを高揚させ、希望や夢を見、最後に脳をリラックスさせ、考えをまとめてくれる。とても素晴らしい働きをさせてくれるのだ。人をひきつける人のオーラ、イコール、脳内にあふれ出るホルモンだったとは、すごい気づきである。