偶キャリ。: 「偶然」からキャリアをつくった10人

著者 :
  • 経済界
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766783377

感想・レビュー・書評

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  • 2006年05月読了

  • クランボルツの""Planed Happenstance""を実例で紹介されている。ものすごい大成功を収めた人々ばかりと思ったら、今後もこれから成功するだろうと思われる途上の人もいて、おもしろい。10人とも個性的なキャリアを歩んでいるが、「夢はあるけど計画は明確でない」という共通点がある。
    自分が楽しいと思うこと=ラクな仕事ではない。ラクなことだけやっていては成長はないということか。やりたいと思うことに直感的に一歩前に踏み出すことが大事。やりたいと思わなくてもそのチャンス(偶然)を自分のために生かせる人は強い。

  • 「キャリア」とは計画してひたすら実行するものだと思ってた私にガツン!ときた本でした
    ホンの帯に・・・
    『キャリアを「デザイン」や「プラン」しない!
     「偶然」に向き合い、味方につけ、主体的に働きかけることによって、「絶対的キャリア」が
     創れるのだ』
    って書いてあって、「えっ?偶然って何?」って・・・

    実はこの本を見つける少し前に、「10年計画」なるものを書いてた私・・・
    ある本に10年計画を書いて進めるのが良いみたいな事が書いてあって速攻作ってみたけど
    「・・・」
    来年のことさえ分からないのに、10年先のことなんて計画できないよぉぉぉぉ~
    10年前、自分がこんな状況になってるなんて1ミリも思ってなかったし・・・
    でもさ、きっと最初はみんなそんなものだと思って作ったよ、10年計画・・・
    見事なくらいに真っ白で、途方にくれた・・・
    そんな時に、この真逆の説を唱えるこの本に出会いました

    あぁぁ、私の性格からすると、こっちの方が合ってるかも知れない

    じゃ「偶然」を待って、何も計画せずに受身的に待ってれば良いのって事ではない
    「偶然」を「必然」に変える力・・・
    自分の直感を重視して心の針がふれたことを大事にする
    「自己実現」よりも「他者実現」という価値観
    他者に心を開くこと、そして何よりも今を楽しむこと・・・
    そして一番大事な「とりあえず動く」
    これだと思ったらすぐに行動に移せるフットワークの軽さ

    これって、ちゃんと日々、自分と向き合って、自分が何を求めてるのか知っていないと
    難しいと思う
    偶然は起こるものではなく、自らが動いて起こすもの・・・

    この本はスタンフォード大学のクランボルツ教授らによって提唱された
    「Planned Happenstance理論」の基づいて説明されてます
    日本語に訳すと「計画された偶然理論」・・・
    この理論では
    ・好奇心
    ・粘り強さ
    ・柔軟性
    ・楽観性
    ・リスクテイク
    の5つのスキルが重要だとされている
    これらの5つのスキルを磨くことで、自分では意識しない「偶然」の種を蒔くことができるらしい

    今まで、キャリアはビッチリと計画をたてて、「○○年後に実現!」って目標をたてて
    バックキャスティングして1日1日の計画まで落とし込んで動くのが最善だと思ってたけど
    それだけじゃない!って事が分かって、しかも何だかこっちの方が合ってそうで、ちょっぴり
    良い物を見つけた気分!

    気になる方は、是非、読んでみて!
    夢を実現するにはいろんな方法があって良い!って思えるはず

  • 人生はのキャリアを偶然で成し遂げた10人のインタビュー集。

    偶然の出来事や出会いというチャンスをモノにできているから成功したのかなと思った。

  • 偶然からキャリアを作った10人へのインタビューをまとめた本だ。
    私は日頃、得することしかやらないようにしていたが、あるとき大学の教授にこの本を勧められて読んだ。
    この本を読み、人生は「たまたま」や「偶然」の出来事や出会いなどによって決まっていくことが多い、その「たまたま」や「偶然」は、本人がそれとは意識しないで行っていたことによって生じている。ということに気づいた。

  • きちんとキャリアをデザインせずに、
    「偶然キャリア」を生きてきた10人へのインタビューをまとめたものが本書。

    背景に流れるものは「Planned Happenstance理論」。
    スタンフォード大学のクランボルツ教授らによって提唱された、
    新しいキャリア理論で下記のようなものである。

    ?職業生活(あるいは人生も)は、
    実は「たまたま」や「偶然」の出来事や出会いなどによって決まっていくことが多い
    ?しかし、その「たまたま」や「偶然」は、
    本人がそれとは意識しないで行っていたことによって生じている

    この「偶キャリ」という発想だが、
    僕はこれはつまり「引き寄せの法則」だなと思った。
    自分の好きなことややりたいことを無意識に刻みこむことで、
    それに必要なものを引き寄せていくこと。
    「シンクロニシティ(共時性)」を引き出していくこと。

    偶然という言い方をしているが、
    しかし、その実、主体的にこうなりたいという思いはあったのではないか、と思う。
    だからこそ必要なものを引き寄せることができている。
    「プランはないけれど夢はたくさんある」と答えている人がいたが、
    そういう夢、好きなこと、やりたいことは持っていなければ、
    偶然キャリアは起らないのではないだろうか。
    これは自分自身に耳を傾け、自分でしっかり考えるしかない。

    印象的だったのは、引き寄せたものを直感的に感じ、すばやく行動に移していること。
    心の針に敏感になることが大事だということだ。
    また、メンターとの出会い。
    インタビューによると、キャリアの上で重要な出会いが存在している場合が多い。
    その出会いのためには、ありのままの自分を出す必要がありそうだ。

    偶然を作りだすための、自己分析は必要だろうし、
    その上で、今をしっかりと生きることが大事なことだと感じた。

  • リクルート出身の著者が綴った、「図らずして偶然キャリアを築いてしまった10人」へのインタビュー。

    まずキャリアの青写真を描いて、その実現をひたすら目指してそれが叶わないと落胆する…というありがちな図式で物事を考えると視野の狭い人生の捉え方に終始してしまうのでは?と、キャリアという単語が一人歩きする昨今の風潮に警鐘を鳴らす作品になっています。

    とはいえ、著者はなにも、単なるまぐれでうまいことキャリアを築いた人を取り上げているわけではありません。
    自分の心のアンテナを張り、そのアンテナに反応する自分に正直になり、ためらわず行動に移してみる。そして、遭遇する出来事が自分の予想外のことであったとしてもアンテナが反応している限り、取り組んでみる。飛び込んでゆく。
    この連続こそ、一見無謀に思えるかもしれないが、自分にとって一番の理想のキャリアを描く方法と言えるのでは?という著者の主張が見えます。

    キャリアを築かなきゃ!という強迫観念や、自分はちゃんとキャリアを築けていないかもしれないと冷や汗を流している人には是非。

  • 英語では「天職」のことを「Calling」という。”呼んでいる(Calling)”声は天からだけでなく、自分の中にもあるらしい。そうかも。偶然は奇跡的にたまたま起こることだけど、それを意味するもの・必然ととるかどうかはその人次第なんだろうな。あたしは偶然起こったことも何か必ず意味を持つ「必然」って考えるなぁ。

  • 未読。

  • 偶然とはいっても、意味のあるシンクロニシティ。これによって、自分にあった仕事を選ぶ事ができた方々が、仕事についたいきさつを語ってくれている。でも、全く何も無しで、偶然が起こるわけもなく、やはり、必要なものは、好奇心、粘り強さ、柔軟性、楽観性、リスクテイクなどである。

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