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- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784768308295
感想・レビュー・書評
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映画業界に長くいる著者が本音で書いた映画評。
業界内で知る話なども織り交ぜてあり、業界内の話をおじさんが吹聴しているように思え、読みだしたときには正直、違和感を覚えた。
ただ、1冊読み切ってみると癖になるというか、ところどころ、他の映画評ではあまり記載することがないであろう意見が書いてあり、ある意味面白かった。
いわゆる芸術評論ではなく、映画界の住人が、内輪でぼやいているような感じだから、面白いのかも。
ギャスパー・ノエというフランスの監督は、全く知らなかったが、この本を読んで興味が湧いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017年7月1日読了。「超映画批評」の前田氏の著書。web同様いつもの前田節で、合わない人には本当に受け入れられない様子、私は好きだが。「それが」のそれって何やねん?とも思うが、webでは扱っていない映画や観点、彼の感じるよい映画とダメな映画の実例が多く取り上げられており、興味深く読めた。映画には監督や出演者、スタッフのみならずスポンサーや興行会社、映画館や制作委員会など多くの利害関係者が関わるため、無難な企画や誰も喜ばないヌルイ物語に着地しがち、作家性の強い作品では多くの観客に届かない、など特有の難しさもあるようだ。前田氏の主張通り、1800円だして2時間拘束されるのだから、やはりつまらない映画は観たくないものだ。