スーパーマン-真実と正義、そして星条旗(アメリカ)と共に生きた75年

  • 現代書館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768457115

作品紹介・あらすじ

死も敗北も許されないアメリカン・ヒーロー。大恐慌から第二次大戦に向かう不安定な時代に生まれ、9・11にいたるまで、アメリカの時代背景と共にスーパーマンがどのような変遷を辿ったか。作者、版元、脚本家、俳優などの話も交え、その全貌を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション
    社会

  • これはひどい。こんなひどい翻訳は久しぶりだ。文章がどうこうというレベルではなく、あきらかにそれは誤認識だろう!という。
    ブランドン・「ルース」!?ほんのちょっと調べれば「ラウス」であることは自明だろう! しかも一箇所だけはラウスになってるんだよー。なんなんだよ、編集者!
    なんて間違いが多々。私の愛するスーパーマンについての体系だてだ研究を…しかも本体価4000円。くううう。

  • スーパーマン誕生から現在まで。
    力作です。1938年のコミックス誕生からラジオドラマ、テレビを経てブロードウェイミュージカルにまでなり、1978年の大ヒット映画「スーパーマン」でヒーロー映画の嚆矢となり「スーパーマンリターンズ」でこけて(面白かったけどなぁ~?TEDで無茶苦茶言われてたけど)現在に至る。
    その間、勿論紆余曲折・浮き沈みはあるのだが、その都度乗り越えていく。
    世界最大最強のヒーロー「スーパーマン」メディアの興亡。
    二人の原作者のいつ終わるとも知れぬドロドロの裁判劇も興味深い。
    500頁近くある大作、読み応え有ります!

  • アメリカが産んだ今最も世界で有名なヒーロー、スーパーマンに
    ついて、そのキャラクター本人の誕生と歴史と変遷、そしてそれに
    関わった人々の人間模様、ビジネス展開などを網羅的に記述した
    一大年代記。原注、訳注、目次もしっかりとしているので資料的
    価値もそれなりに高いのではないだろうか。

    ただ個人的には背景のドロドロした人間模様は簡単に済ませて、
    もっとスーパーマンというキャラクター自体の変遷やヴィランの
    歴史などに焦点を当てて欲しかったところ。まあ、そうすると
    「スーパーマン大百科」になってしまうのだろうけれど。

    読後、後書きにある小野耕世による「スーパーマンが飛ぶ」を
    読みたい本リストに書き加えました(笑)。

  • 1938年に連載が開始したスーパーマンのこれまでの歴史。アメリカの現代史及びメディア史と重なり興味深いが468頁は長い。たくさんのスーパーマンのエピソードも入っており、何回も設定が加わってはRe-bootされたのが歴史でもある。
    スーパーマンの作者はひ弱な東欧系ユダヤ移民の二人。彼らが自分の妄想をかなえるヒーローとして先駆的なパルプ雑誌のヒーローやヘラクレスなど神話の英雄をイメージしながら創作した。現代までつながる問題は、DCコミックスの創業者(これもユダヤ系)が最初に130ドルでスーパーマンの権利を買い取ってしまったことである。これにより、出版社は脚本家、作画家を揃えて現在まで様々なメディアでスーパーマンを展開し成長させることが出来た。一方原作者は老年になるまで出版社(ナショナルコミックス-DCコミックス-ワーナーとくる)を訴え続ける。一方出版社側は、コミックス、新聞連載、ラジオドラマ、テレビドラマ、映画とメディアミックスやケッログなどの商品への展開でぼろ儲けをする。WW2のときはあえてリアルに戦争とコミックの内容をオーバーラップさせず、戦後イメージを保つことが出来た数少ないキャラクターとなる。だが、後にマーベルの等身大的なスパイダーマン、X-MENが台頭しDCコミックスはマーベルの後塵を拝することになる。しかし、スーパーマン自体は一貫して人気では一番であり、その裏には常に若い世代へのアピールをメディアを使って行っていたことがある。

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