外国語の水曜日―学習法としての言語学入門

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著者 : 黒田龍之助
  • 現代書館 (2000年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768467848

外国語の水曜日―学習法としての言語学入門の感想・レビュー・書評

  •  著者の黒田氏は著作が多いのでこの本を代表としてレビューしたい。氏の各著作に流れるテーマは一貫してて、「外国語は英語だけが全てではないですよ。ある言語が他言語と比較して難しいとか有用だとか、そういう理由で優れているとか劣っているということはなく、全ての言語は平等です」ということだと思う。

     僕は他言語学習をしている女性の方のブログ(この女性は凄いです。英語を生業にして、イタリア語検定1級、フランス語検定2級、スペイン留学経験有り、ドイツ語検定3級という素晴らしい結果を残されています)を見て、この本の著者の黒田氏を知った。氏はロシア語(スラブ語)が専門で、スラブ各諸語の他、英語、仏語、独語にも精通している。

    以下、引用があったので載せておきます。語学はやればやっただけ成果があるという、そして少しずつでも良いから勉強しようという控えめながら力強い主張に心惹かれるのです。

    ●一つだけよくない教科書の特徴を挙げておく。それは習うより慣れろ、外国語の発想を身につけよ、というようなことを強調しているタイプの教科書だ。

    ●外国語学習にとって最も大切なこと、それはやめないことである。
    「続けること」なんていう積極的なものではない。とにかくやめない。諦め悪く、いつまでたってもその外国語と付き合っていこうという、潔くない未練たらしい態度が必要なのである。

     氏の本には、自分の主張を押し付けない謙虚な印象を持つ。だからこそ僕は氏の本を読んでみたいという気持ちになるのだろう。世の中には「・・・すべき」とか「・・・するな」とかそういう題名の本が売れているみたいだけど、そういう自己主張の強い本が多い中で、読後感に爽やかさが残ります。

     氏の各著作を読むまで、ロシア語に全く興味が無かったが氏の影響で、ロシア語を少し勉強しようと言う気になった。氏の(スラブ諸語・ロシア語に対する)熱意が、本の隅々にまで溢れています。外国語勉強する方にとって、一度は読んでおきたい本だと思います。

  • 個性的なメンバーと彼らにまつわる言語たち。
    実際に著者が行った授業や勉強方法も書かれていて、なるほどなと思わされる事から思わず笑ってしまうような事まで書いてあり、面白かったです。
    またこんなに和気藹藹としている研究室なら楽しいだろうなと羨ましく思ったりしましたが、これも教授個人の研究室だからできる事なのでしょう。
    正直これがゼミの研究室であれば、研究は進まなさそうです。

    尚、内容は前半はエッセイ、後半が言語学入門の入門といった感じでしょうか?
    言語学の入門書として購入される方におすすめしませんが、読み物としては面白かったです。

  • かつて東工大の教員だった著者がロシア語授業で出会った東工大生(日本人学生&留学生)が前半の主人公。過去に教えたどの外国語学部の学生より情熱的だった理系学生達。笑える話も一杯!
    外国語=試験科目とだけ考えると、学ぶ楽しさを忘れがち。先生曰く最も大切な事はやめない事。自ら、未知の言語習得に挑戦し、体を張ってその楽しさを伝えています。

  • 良い先生だなぁ。

  • ロシア語を大学出教える筆者の研究室でのさまざまな話。
    その研究室にさまざなま言語を学ぶ留学生が集まってくる。その場所などの出来事や言語についてのエッセイ。

    思わず笑ってしまうエピソード(筆者のユーモアによる)や、各章の最後に問題があり、学生のレポートの内容が取り上げられ(また、これが実に多種多様!)、言語を学習している自分にとって、いろいろ刺激になる。

  • 語学オタクになりかけて仏語圏から独語圏に移るミレニアムに手にした本。あれからオタク度はずいぶんエスカレートした。帰国した実家に置き去りにした本をもう一度斜め読み。

    語学が大好きな人は自分とダブらせてうなずいて、語学オンチな人にも語学を嫌いにさせない(はず)楽しい一冊。

  • くだけた文章で難しいことが解説されていて個人的にはありがたい本。

  •  面白かったです。

     著者をはじめとして、登場人物が皆実在の人物かと思うと、変わった人々がいらっしゃるものだなぁとも思いつつ、楽しく読み終えることができました。読み物として。

     ふぅ、私は、本当に英語が苦手な理系学生でしたけど、やっぱり勉強量が到底足りないのだということは理解しました。

     でも、どうやったら楽しく勉強できるのか、また何のために勉強するのか、改めて考えさせられました。

     さて、その他色々な言語にも言及されていて、色々好奇心がわいてきます。同じ著者の本も是非拝見したいです。特に、彼が興味を持ったというスラヴの文化などに関する。

  • 第一章では著者の外国語学習にまつわるいくつかの体験談が挙げられており、どれも非常にユニークで面白い。第二章では「難しい言語」「語学の才能のある民族」「日常会話」といった「幻想」についての意見が述べられている。第三章では言語学のうち外国語学習に役立つ内容をまとめている。
    外国語学習や言語学に関心のある人にぜひ読んでいただきたい内容。

  • これを読んでやる気の出ない人はいないのではないか。

  • この人の本は好きで何冊か読んでるけど、これも面白かったー。
    前半部はいろんな人がいろんな外国語をいろんなやり方で学んでいく様子が書いてあるんだけど、これが読んでるだけで楽しい。

    第3章では言語学をほーんの少しかじることができて、「ほぇ~」の連続。
    個人的に「えっ!?」ってなった概念ベスト3は「抱合語」「牛耕法」「てform」
    (はい、気になった人は読んでくださいw)

    ともかく外国語とか言語学に興味ある人にもない人にもおすすめしたくなる本。

  • 私は語学学習者ではないのだが、時々この本を読みたくなる。読むと語学を勉強したくなるのだが、如何せん現時点で必要に迫られていないので少し齧ってはやめてしまう。継続は力なり・・・なんだろうけどね。この本には学習法というような実践的な何かが書かれている訳ではない。新しい言語を学習するのには人それぞれ、様々な理由が存在する。きっかけは何だっていいのだということを再認識させてくれる。そして、こういった学習は楽しくないと続かないということを思い出させてくれる良書である。

  • 難しかったけど、面白かったです。

  • 語学関係の本ではめずらしく現実的で楽しく参考になりました。
    勉強したいという気持ちを再確認できた良い本でした。
    語学の勉強は一生続けたいと思います。

  • この本を読むと、語学を勉強したくなる。外国語学習にとって一番大切なことはやめないこと。続けるなんて積極的なものでなく、とにかくやめないこと。

  • 語学好きな人、はもちろん、
    なんだかなぁと思いながら学んでいる人にもおすすめしたい一冊。
    作者の人となりや、言語に対する愛が
    ユーモア溢れる語りの中にぎゅっと詰め込まれており、
    みるみるうちに惹きこまれました。

    特に「アンドレイ」の話、俳句の話、語訳の話が印象に残っています。
    言語学に関する章もあり、巻末には言語に関わる小説や映画を紹介するページもあり、盛りだくさんです。
    中学生・高校生の頃に読んでいたかったな~。

  • こんな風に語学を楽しみたい。
    スラブ語の話題が豊富なのも嬉しい。
    外国語学習に行き詰まったら読み返したい一冊。

  • 語学をやるために、コーヒー飲みながら学生が入り浸っている研究室って、こういうのが大学の理想っていう感じ。この人はいい先生なんだろう。
    幼少期に外国語を身に付けた人にとって、外国語がかえって職業選択を狭める結果になってしまってはいけない、と書いていた。たしかに、語学ができて、語学に関係ない職業についてもよい。黒田が言うことはわかるのだけれど、それでもやっぱり自分は語学に携わろうとしている。日本は圧倒的にモノリンガルの社会で、バイリンガルやマルチリンガルの存在は語学力そのものに焦点がおかれてしまう。それは自分の選択の結果ではない。

  • 子どものころ、朝顔の芽が出なくて理科にトラウマを負った著者(大げさ?)が理系大学で教えていた(理科ではなくロシア語を)ときの話。とくに前半が読みやすくおもしろい。ある意味理想の学生生活かも。

    後半は大学での授業をもとに少々専門的になる部分があるが、挫折するほど難しいわけではない。
    最後には「本と映像に見る外国語」としてオススメの映画や本が記載されていて、芋づる式にこの世界に入っていける仕掛け。

    著者の実質デビュー作だそうだが、すっかりこれで「黒田節」にはまりました。

  • 黒田ワールド全開!分かりやすく面白い、世界の言語へのgateway。
    初めて黒田ワールドへ足を踏み入れるならばこの1冊からがオススメ。

  • やる気をくれる本。
    語学を気楽に楽しんで!って思わせてくれる本。

  • 語学を学ぶ楽しさが伝わる本。有名でない言語が学びたくなる。

  • 「語学知る英語だけじゃない色々な言葉を学ぶ楽しさ知る」

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英語ばかりが外国語じゃない!いつもこころに文法を。長い道のりだからこそ、ときには道草、外国語。各駅停車でのんびりすすむ外国語への旅。

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