サンカと犯罪

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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784768469811

作品紹介・あらすじ

サンカと犯罪の相関関係を克明に解明する。柳田國男の「平穏な職能民」と鷹野弥三郎の「犯罪集団」の視点を超えるサンカ論。

感想・レビュー・書評

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  • やはりサンカの問題は貧困に原因があったのだろう。そしてそれに伴う偏見。大正時代、昭和戦後直後くらいまで東京近辺にもサンカがいたのだ。
    彼らの主な仕事は蓑直しだった。
    ミナオシ、ミヤ、ミーヤ、ミーブチいずれも強い蔑視の響きがこもっており、面と向かって口にするような言葉ではない。得た日人などと同じである。サンカは東日本では日常用語として使われておらず、それは昔も同じだった。すなわち民俗語彙として定着したことはなかった。この言葉はもともと西日本の一部、近畿から中国地方にかけての特定地域で方言のように用いられていた。
    明治維新後、この言葉が警察部内の隠語として取り入れられる。それは各地を漂泊しながら特異な手口で凶悪犯罪を繰り返す、危険な無籍者の集団を意味していた。

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著者プロフィール

1944年生まれ。民俗研究家。 著書に『サンカの真実 三角寛の虚構』『葬儀の民俗学』『新・忘れられた日本人』『サンカの起源』『猿まわし 被差別の民俗学』など。

「2023年 『漂泊民の居場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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