さかなはさかな―かえるのまねしたさかなのはなし

著者 : レオ・レオニ 谷川俊太郎

• 好学社 (1975年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

友達のかえるから外の世界の話を聞いた魚は、あれこれ想像して鳥や牛、人間の姿を思い浮かべます。どうしても外へ行きたくなって…

感想・レビュー・書評

[alouette18さんの感想 · 2021年10月8日]

ずっと読んできたレオ・レオニの本の中で一番。

見たこともないものを想像した結果に、さかなの気持ちが痛いほどわかる。

広い世界を見ることばかりに目がいきがちだけど、住んでいるところの素晴らしさに気づくことは、もっと大切なことかもしれない。
そもそも住んでいる環境がいつまでも素晴らしいところであり続けるように願わずにはいられません。

[mgsaekiさんの感想 · 2022年10月2日]

池のおたまじゃくしと小魚が仲良しになったけど、おたまじゃくしに足が生えたことで言い合いになる話。

同じ魚だと思ってたのにだんだん相手の姿が変わるって、衝撃的ですね。
しかも水の外に出て行ってしまうし。
自分が行けない世界に行ってしまえる憧れとか、話を聞いて想像する別の生き物のこととか、とても大事なことを盛り込んでるなと思いました。

人で考えると今の環境から出て行けない、ということは子どもとかでなければ可能だし、知らない生き物の姿形も写真でみたりして補えるけど、そういう手段が無ければ話で聞いた鳥や牛も自分と同じ姿をベースに考えるよなぁ、とリアリティも感じました。

色んな色の鳥が綺麗でした。

[ayaponさんの感想 · 2022年8月23日]

前から気になっていたもの。おたまじゃくしと仲良くなったさかな。おたまじゃくしはやがてかえるになって外の世界へ。さかなも外の世界を見てみたいけれど……。

[ありママさんの感想 · 2022年2月25日]

レオ=レオニの絵本は、自分は自分、ありのままの自分でいいというメッセージ性が多いように思う。
本作もその一つ。タイトル通りの本。

[読書が苦手な読書家さんの感想 · 2021年3月30日]

自分の伝えた言葉が、本当に相手に伝わっているのかは、わからないなと思った。一見は百聞にしかず。
考え方は人それぞれだし、同じ話を聞いても、その人の今までの生き方や環境でこんなに捉え方が変わるんだって気付かせてもらった本。絵本って奥深い。

[kovalskyさんの感想 · 2018年3月25日]

ちょっと背伸びしたい気持ちは誰にでもある。
おたまじゃくしはカエルになるけど、さかなはさかな。
でも、どっちもそれでいいんだ。
今のままでもいいし、背伸びして頑張ってもいい。
こころが落ち着く一冊。

[10roroさんの感想 · 2024年2月6日]

ちがうものはちがう、とはっきりしている。
ホッコリ向きではない。

[ももりんさんの感想 · 2023年10月16日]

ある日、友だちの魚がカエルになった！
ぼくも足が生えて
カエルになれる日は来るのかな？？

だけどいつまで経ってもカエルにはなれない…
じゃあとりあえず外に出てみよう！

あれ…。く、く、くるしい…

さかなはさかなの意味がよくわかる作品です。
自分は自分なのだから、
周りの人のことを羨ましく思ってしまうことも
たくさんあるけれど
どれが良い、悪いではなく
自分自身と向き合っていくことが大切だと
感じました。

[こころのさんぽさんの感想 · 2022年10月28日]

2022.11 1年 動画

[keyさんの感想 · 2022年8月24日]

息子7歳11か月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。

〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯

〈子〉
何度も読む(お気に入り)
ちょうど良いボリューム◯
その他

著者プロフィール

１９１０年オランダのアムステルダム生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、絵本作家。アメリカでもっとも活躍した芸術家のひとり。作品には「あおくんときいろちゃん」「スイミー」など多数。

「2017年 『レオ・レオニ壁掛けカレンダ－』 で使われていた紹介文から引用しています。」