風俗的マーケティング

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  • こう書房 (2011年1月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769610427

風俗的マーケティングの感想・レビュー・書評

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    なぜカッコいい車を選んだかは、「助手席に好きな女の子を乗せてドライブデートを楽しみたいから」、という女ウケを狙ってではないでしょうか。

    これが裏の欲求です。19
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    メンズの洋服ショップにおいて、ジャケットやパンツを見せて、デザインの良さや品質をアピールしたり、「似合いますよ」と言っただけでは、表の欲求を刺激するまでにとどまっているので、今の消費者はなかなか財布の紐をゆるめてくれません。

    成果が出た場合には、勧めてくれた女性店員を自分の専属のスタイリスト、コーディネーターとしてとらえ、そのショップにリピートしてくれることでしょう。20

    人間の奥底に眠る「裏の欲求」。これこそが人間が真に求めているものであり、それを刺激し実際に提供できれば、消費者は確実に反応するのです。21
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    「勃起した男が射精しに行くのではなく、むしろ勃起させてもらえる稀少な行為や対象を探しに行く。そうした行為や対象はもはや自然的には存在しない。その稀少性が経済的利潤を生む」宮台真司47
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    面接というのは、限られた時間の中で、その女性を採用するか否か決める場であると同時に、彼女と初対面として会う、最初で最後の唯一の機会でもあるのです。

    自分がお客様の立場になったときに"第一印象として"惹かれるコなのかどうかを体感できる場でもあるのです。66
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    調査によれば、現在、30代後半の4人に1人、30代前半と20代後半の男性では3人に1人が、生涯非婚を通す可能性が高い。

    今後は、こうした男おひとりさまの心の隙間を埋める、つまり、孤独感や寂しさを解消したり紛らわしたりする需要がますます高まり、ビジネスとしても有望である。232
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  • この本は、風俗店の経営ノウハウの本ではありあせん。
    業界を特定せず、様々な業界で活用可能なマーケティングのノウハウが詰まった本です。

    ウェブでの集客方法。いかにして他店との差別化を図り、自分のお店にお客様を呼び寄せるか。
    そして、どうやって効果的にリピートしてもらうか。こういった広告戦略、ウェブマーケティング戦略が
    風俗店というあまりビジネス書や経営学のケーススタディには取り上げられない分野を元に語られます。

    風俗ビジネスというのは、ほぼウェブ(店舗HP)で集客し、お客様からのフィードバックを
    すぐウェブに反映させて経営を成り立たせていくビジネスです。
    経営者の顔が見えにくいビジネスであるがゆえに、
    その工夫というものはある意味他業種よりも優れているのかもしれません。

    そんなウェブ戦略、リピーターを作る戦略などなどが私は学べました。

    その他にもたくさん他業種とは異なる面白い視点の経営戦略がケースと共に書かれています。
    こういう視点を知っておくというのも、社会人には必要だと思います。

  •  モリコウスケさんの「デリヘルの経済学」からの読者で、今回は、中味もパワーアップしていて、期待以上の内容でした。
    小難しいマーケティングの本よりも勉強になると思いました。
     「草食系男子の章、メンズエステの章」は、今の時流に沿った商売で、別の業種でもヒントになりそうな内容がいくつもありました。内容がイメージつきやすい書き方されているので、読みやすい本だと思います。

  • マーケティング本を見ている中で見つけた一冊

    人間の三大欲求の一つでもある性欲
    このサービスの代表といえば性風俗産業である。

    この人間の尽きることのない欲求は当然、マーケティングとして利用しない手はない。
    表には出ないものの異性からモテるからというのはモノでもサービスでも買うドライバーとなりうる。

    著者は性風俗産業におけるアドバイザー、また自身もアロママッサージ店を経営している関係で、この業界を例にマーケティングを解説しています。

    どの業界でもマーケティングは成立するんだなぁと当たり前の感想が出てしまいます。

    あまり込み入った内容に入るとまずそうなので内容については自粛。
    タイトルとは裏腹に、世の中のお店はよく練られいない店などないと実感できるでしょう。
    日々の何かを買うという行為の裏側に常にマーケティングが存在する。

  • はじめに~商売で大切なことはみんな風俗で教わった

    第1章 風俗的マーケティング~その禁断かつ魅惑的で最強のマーケティング手法とは

    第2章 風俗業から学ぶマーケティング~風俗繁盛店におけるマーケティング技術とは

    第3章 オトコをとりこにする接客術~大切なのはコミュニケーション

    第4章 草食系男子の増加~風俗産業の競合相手とは

    第5章 風俗的マーケティング実践編~メンズエステ開業を例にとり

    おわりに~日本経済復活のカギは風俗的マーケティングにあり!?


    .下着メーカートリンプのすごい罠
     女性の下着を扱うトリンプが、ウェブ限定通販ブランド「desir」のサイトに「おねだり機能」というサービスを加え、驚異的な成果を出しました。
     このサービスでは、女性が自分の欲しい下着をオンラインショップで申し込むと、彼氏に「おねだりメール」が送られます。そして彼女に「おねだり」された男性は、メールのリンクからそのまま購入画面へと進み、決済するという仕組みです。
     驚くのは、そのコンバージョン率(決済率)で、実に79%の男性がこの罠の餌食になったそうです。

    「妄撮」というグラビア写真集をご存知でしょうか。通常、グラビア写真集は1万部売れれば大ヒットという中で、この妄撮はなんと9万部も売れました。かわいい女の子の服の下はどんなだろう? この、誰もが一度は悶々と思い描く「妄想」を「撮影」してしまったという企画で、服を着た写真と、服の下が透けたり、覗けたりする写真を並べるという見せ方が、オトコ心をわしづかみにしました。

    来客>女性という混雑する日・時間帯は、機会損失が発生しないようできるだけ女性の出勤を増やし、逆に来客<女性という日・時間帯は、メールやツイッターでタイムサービスの割引を実施して女性コンパニオンを回転させます。
     全員に一律に割引を適用すると、割引ばかりしているお店ということで割引のありがたみが薄れてしまいます。お客様がほしいタイミングで特定の人に向けて限られた時間に割引をするのが、インターネット時代におけるプライシング(価格設定)となります。

    では逆に、成功する人はどんな人かというと、面会してすぐに「自分はこんなお店をやりたいんです!」と僕に企画書を見せながら、自分が考えたこだわりの企画を情熱をもって熱く語るような人は、成功しやすいパターンのひとつです。こういう人はたいてい自分のこだわりの性癖を具現化したくて、自らが利用したくなるお店を作りたい人なので、お客様の趣味嗜好もよくわかっています。
     また、単にお金儲けの手段のみとして始めるのではなく、自分のやりたいお店を作るという情熱がまず先にあるので、意気込みが違います。


    マッサージ好きの人というのは、マッサージに通うことが習慣化します。風俗の場合は人間から「性欲」がなくなることはないので、安定した商売であると述べましたが、人間から「疲れ」がなくなることもありません。ストレス社会になればなるほど、疲れがたまり、その疲れをとるべく安定した需要があるのがマッサージ業です。仕事でパソコンなどのIT機器を使う人が増えたことにより、肩こり、腰痛、眼精疲労が慢性化している人が増えているのも、この業種にとっては追い風です。


     女性は自分で良かったと思うモノやサービスは人に話したくてしょうがない習性があります(女性が書いているブログは、ほぼそのような情報であふれています)。というわけで、商売する側からすれば、女性がメインターゲットの場合は、口コミ戦略が極めて重要になります。(中略)
     
     それに対して、男性は、特に隠れ家メンズエステにおいては、「自分だけの楽しみの場」として、むしろ他人には秘密にしておきたいという気持ちが働きます。ご友人紹介割引などを導入しても、女性向けのお店ほどの効果はありません。


     データを収集分析すると、客層は20代半ばから70代前半までと幅広いですが、30代だけで約半分弱を占め、30代と40代を合わせると、約4分の3を占めます(ただし、首都圏のサロンにおける数字です)。
     さらに20代と30代のお客様は世間でいう、草食系男子の特徴に当てはまる人が多く、独身で彼女なしの人がほとんどです。セラピストに聞くと、彼女をほしがっている人は多く寂しさをまぎらわすことも兼ねて隠れ家メンズエステに来店する人が多い印象です。



    1.風俗店経営者

    2.風俗店勤務女性

    3.非風俗関係のマーケッター・経営者

    4.起業志願者(風俗&非風俗)

    ただし、当ブログの読者層を考えると、1と2の方は少ないと思われますので、上記ポイントでは特に3と4の方向けにまとめてみました。

    実はまるごと割愛している第3章では、コンパニオンの女性の接客術が収録されているのですが、これがなかなか秀逸。

    お客を満足させる「会話術」だけでなく、彼女の有無の確認や、可処分所得を見極めての誘導など、いい意味で「エグイw」お話もあったりします。

    ここを読んで、「あのプレゼントは僕だけじゃなかったんだ」とショックを受ける人も出てきそうな。


    ◆ただ、この3章の内容は、必ずしも風俗だけに適用するものではなく、実は美容院での接客にも応用できるとのこと。

    確かに具体的なサービスは異なれど、会話等のコミュニケーションが重要なのは同じですし、そういう部分も含めて、「リピートの有無」につながってくるのかと。

    もちろん、3章以外にも他業種に応用できるお話は本書には多々あります。

    して、個人的にもっとも興味深かったのが、第5章の実践編。

    今までコンサルタントとして経験を積んできたモリさんが、ついに自分のお店を持つまでの経緯が詳しく述べられています。

    コンセプト決定から、店内デザイン、求人、集客、セラピストブランディング、店員のマネジメント等々、風俗・非風俗にかかわらず、この部分は起業を志す方なら必見!

    冒頭で触れたように、実際に「1日5人の来店で月に100万円の利益」(売上ではないです)というのがスゴイです。

    そもそも、極端に損益分岐点が低いビジネスモデルゆえ、1日1~2人の来店で黒字にできるのだそう(詳細は本書を)。


    ◆本書は発売と同時に、予約分だけでアマゾンでは在庫が切れているようです。

    これはおそらく、モリさんのブログをお読みの風俗関係者の方の注文によるものだと思いますが、ここまで述べてきたように、本書のコンテンツは風俗のみに通用するわけではありません。

    あまりマーケティングを意識されてなかった風俗関係者の方には、実践的なマーケティングスキルが身に付き、普通のマーケティングしかご存じない非風俗関係者の方には、変化球的(?)な知識が身に付くという本書。

    さらには起業志望者の方は、開業のヒントが得られると思います。

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