- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769610595
感想・レビュー・書評
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・自衛隊での勉強会翌日にamazonで「自衛隊」検索
・先日、仕事の関係で自衛隊の駐屯地に行く機会があった。そこでは三等陸佐の方に作戦=情報フローの構築について色々と教えてもらったのだが、その素晴らしい仕事ぶりと謙虚な姿勢、そしてオープンな姿勢に深く感銘を受けた。そんなわけで、自衛隊における作戦の立て方についてのノウハウをGTDに応用できないかと思って本書を読んでみたが、残念ながら、その辺りのことが体系的に書かれた本ではなかった。
・著者は北海道で偵察隊の教官を務めた人で、冬山での厳しい訓練を指導してきて、教え子は1000人を数える「伝説の教官」とのこと。1トピック2ページで自衛隊での考え方なり行動規範について簡潔に書かれているという構成で、読みやすく、分かりやすい。イギリスの特殊部隊であるSASの教官の本を読んだ時に、当たり前過ぎるような些細な基本から積み上げていくという考え方が印象的だったのだが、本書でもそれに通じるものを感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東日本大震災の発生とともに10万人の自衛隊員が汚泥と瓦礫と異臭と放射能の戦場に向かった。中には被災者であり家族を失った隊員もいる。それでも、鉄壁の規律と使命感をもって見事150日間をやりきった。どんなに過酷な状況にあっても最高のパフォーマンスを発揮するのが日本の自衛隊。彼らの仕事術に学ぶ。
状況が悲観的になるとすぐに悲観し、提案もできないくせに、他人の提案にはすぐに否定的な対応をする。こういう人間が一人いると、上司はいつも決断を迫られ、指示を出さなければならず、多忙を極めることになる。自分で考えようとする人、自分から社内に発信しようとする人、自分から動いてみようとする人以外は、会社の含み損であり、体脂肪である。随所に辛辣な言葉がある。自衛隊にはどんな人をも成長させるノウハウがある。ページをめくるたびに唸らせられた。 -
自衛隊教官だった方の仕事術を解説。内容は素晴らしいのだが、どこかで聞いたことのあるような業務改善の考え方・手法も多く、ほんとに自衛隊の仕事術と一般化していいのかな、という気はした。
本書でいう自衛隊の仕事術の基本は、「正(ミスの最小化)早(仕事のスピードアップ)安(もっと安く安全に)楽(もっと楽にできないか)」であるという。この考え方は、確かに、仕事に対する心構えとして言い得て妙だと思った。
あと、本書の内容では、「時間見積り」という考え方や期限目標とルーティーン目標の区別などが参考になった。 -
自衛隊は来るもの拒まずのイメージがある。
もちろん、優秀な人ばかりではないだろが、いかにして自衛隊員に育てるかを発足以来、思考錯誤したことだろう。
その考え方は、どんな組織も学ぶべし。 -
もう少し具体的であってほしいかな。あまり新鮮な感じはしなかった。
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全天候型の遊撃戦士をつくる教育訓練、企画・計画・実技指導、指導官の育成や調査研究がベース。
組織が持つノウハウ化された訓練方法。組織の維持と能力拡大。存続している組織はいずれも、持っているものなのでしょうね。