海軍大将米内光政正伝: 肝脳を国の未来に捧げ尽くした一軍人政治家の生涯
- 潮書房光人新社 (2009年1月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769814191
作品紹介・あらすじ
日本敗戦時、自らの血圧260を超ゆるも国と天皇の要請に応え、日本陸軍の徹底抗戦に身命を賭して抗しつづけ、日本本土決戦を回避し、本土決戦時に想定された日米両軍の将兵、及び日本国民数百万人の生命と産とを守った希有な一軍人政治家の生涯。往時の秘書官が慈愛をこめて綴った一軍人の生涯。
感想・レビュー・書評
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副題は「肝脳を国の未来に捧げ尽くした一軍人政治家の生涯」。
米内光政は盛岡生まれの海軍大将で、総理大臣も務め、太平洋戦争を終結に導いた偉人です。
盛岡市にある先人記念館に、新渡戸稲造・金田一京介とともに偉業が伝えられています。
・・といっても、先人記念館に行くまで知らなかったのですが・・^^;。
著者は実際に米内光政の下で秘書官として働いていた方です。
米内ファンというか、ホントに敬愛されている様子が文章から伝わってきます。
米内光政正伝とはなっていますが、満州事変から終戦までの激動の政治裏舞台といった感の物語が展開し、開戦派と避戦派そして継戦派と終戦派のせめぎ合いの様子が事細かに描写されていて、こんな政治の動きがあったのか・・とびっくり。
米内ファンの著者の目を通しているせいもあるでしょうけど、陸軍の困ったちゃんぶりが際立ちます。
米内光政、その人に関しては、温厚で清廉潔白、情勢を冷静に見る力もあり、人望も厚く・・と、今の日本にこんな政治家がいたらなぁ・・と^^;。
米内光政に興味がある方はもちろん、日中戦争から太平洋戦争までの日本側の事情について知るのにもとっても良い本だと思います。
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