戦闘機と空中戦の100年史: WW1から近未来までファイター・クロニクル
- 潮書房光人新社 (2016年9月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769816287
感想・レビュー・書評
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航空マニア向けWEBサイト管理人から軍事ライターになった著者の渾身の1冊。初版は買い逃したが再販されたので購入。
マニアを自称していても知識が偏っていたりしてバランスをとるのが難しいため、戦闘機の歴史を系統だって記述した本は頭を整理するのに貴重。
戦闘機の基本がFirst Look, First Killであることは普遍であり、どの時代もその時代の水準で最高の情報認識力を得たものが者が空の覇を握る。この観点から各時代の状況を説明してある。
この本で新しく得た知識や、改める必要があった知識も少なくない。フォッカーE.I.の機関銃のプロペラ同調装置がフランス発案で墜落機からドイツに渡りそこで花開いたとか、プロペラ同調装置はつまるところand接合した2個のトリガーで、一方はパイロットが、一方はプロペラが制御する。分かりやすい。
湾岸戦争で地上攻撃に向かうF/A-18がイラク機を撃墜したのはAMRAAMの戦果だと思っていたが実はスパローだったとは長年の誤解が解けた。
これだけの厚さなので誤字がなくはないが、マニアなら余裕で補完可能であろう。
かがさんのごはんのために皆さんもぜひ1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
WW1からWW2にかけての技術史っぽい所は読み応えあり。ゼロ戦の弱点については、防弾性能の脆弱さより、共有認識の弱さ(通じない無線機)の方を重視するに納得。その後、共有認識は現代の軍内ネットワークに進化するいう解説も一貫性がある。
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