ビルマ最前線 新装版: 白骨街道生死の境 (光人社ノンフィクション文庫 422)

著者 : 小田敦巳

• 潮書房光人新社 (2009年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sozoboさんの感想 · 2015年11月30日]

巻末に“平成十年八月　「一兵士の戦争体験」改題”と
あるから、元号が平成になってから回想記として
執筆されたものでしょうか?

著者が配属されたのは日本陸軍内では役割を
軽んじられていた輜重(輸送)を扱う部隊。
たんに物資を運ぶだけでなく、物資を保管する倉庫を
見張る立哨に就いたりとあまり知らなかった輜重部隊の
任務等を知った。
劣勢に立たされだした時代とは思えない
のどかな描写に同じ軍隊でも配属先次第で
こんなに変わるのかと思った。

輜重兵から一転、戦闘員として軍隊の最後尾を守る
配置についた中盤の「転進作戦」の項から様相が徐々に悲惨さを帯びてくる。

[二次元研究所さんの感想 · 2011年8月23日]

9784769824220 　284ｐ　2010・1・20　新装版

[s3400さんの感想 · 2007年1月23日]

太平洋戦争末期の日本がやっていたことはムチャクチャである・・・。前線で死を垣間見た兵士の実体験記。忘れてはならない。読み継いでいきたい。