鉄の棺: 最後の日本潜水艦 (光人社ノンフィクション文庫 434)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769824343

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  • 2004年(底本1979年。旧版1953年)刊。著者は元日本海軍軍医中尉。◆戦争末期、捷一号作戦に伊56に乗艦して参加した著者が、さらに特攻兵器回天の訓練・発艦母艦となって出撃するまでを描写する体験録。◇軍医らしく、狭く苦しい潜水艦での乗員の疲労や負荷、食事の問題が詳しい。殊に本書の特異さが伺えるのは①映画「眼下の敵」よろしく、米駆逐艦との息詰まる無音戦での艦内描写と、②人間魚雷「回天」訓練中に見聞された回天搭乗員の一酸化炭素中毒(エンジンの不完全燃焼)や燃料である高オクタン価ガソリン混入の四エチル鉛禍。
    ②は、兵器の粗製乱造と乗員軽視の際たるものだが、①においてもその片鱗を感じなくはない。

  • 潜水艦の中の生活がうかがえる。敵に見つからないように海中に潜んでいるシーンでは、読んでるだけで息苦しくなってしまう。

  • 4769824343  323p 2004・10・16 ?

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著者プロフィール

フルーティスト。東京藝術大学卒業。第4回日本クラシック音楽コンクール、特別賞受賞。第51回日本学生音楽コンクール東京大会、奨励賞受賞。
2011-2014年ザルツブルグモーツァルテウム音楽院にてマスタークラス受講。これまでにフルートを斎藤幸恵、植村泰一、中川昌三、P.L. グラーフの各氏に師事。京都フランスアカデミーおよびパリにて室内楽をクリスチャン・イヴァルディ氏に師事。主な著作『フルートデュオ名曲集25』『ディズニーソング・デュエットコレクション』『ジブリメロディー集』等。

「2021年 『フルートの響きを豊かにする52の質問~ペーター=ルーカス・グラーフ 舞台裏の哲学~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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