レイテ決戦: 硬直化した組織運営に見る敗北の全容 (光人社ノンフィクション文庫 704)
- 潮書房光人新社 (2011年8月31日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784769827047
感想・レビュー・書評
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レイテ決戦の全容がきれいにまとまっていて読みやすい。
レイテ決戦では栗田艦隊の『謎の反転』を非難する声が多いが、本書を読んでみればそんな事は大したことではなくて、遅かれ早かれ敗北する運命にあった事がよく分かる。
日本型組織では、仕事の成果よりも取組み姿勢、つまり意気込みが重視され、撤退などの消極的意見が排除される傾向にある、という著者の指摘は、残念ながら現代でも有効である。結局原爆を落とされるまで抜本的な方針の転換ができないという日本型組織の体質に空恐ろしいものを感じる。
敢闘精神とかPositive Thinkingは時として害悪にすらなることを思い知った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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