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みんなの感想・レビュー・書評
実はあんまり彼の本を読んだことはないのですが、あんまり渋谷陽一がホメるのでたまには買ってみるかって買ってみたんだけど、まあ、彼のベストの一冊ではないのだろうなあと思います。自分が戦時中は戦争に賛成していたところはなかなか書けないような気もしたんだけれど、力が抜けていて、素直な読みやすい文章で、そんな文章が書けるとよいなあと感じた。
一見良さそうに見えることにも「毒」があるということが印象的。
「本を読むのはいいことだ」と言われるけど、たとえば書を読んで犯罪を起こしたとすれば毒が作用したということ。
毒に自覚的であることは確かに大切なことではないかと思った。
吉本ばななの父上が世の中を斬り、人間の生き方をこの本で語ってます。「あらゆるものに利と毒がある」の文章はすごく勉強になった。
”何事にも必ず二面性があり片側からだけでは物事の真実は見えない”とは一般的にもよく言われますが、これは本当に普段から意識していないと難しい。自分が没頭してることや前向きに決断したことに対して「毒」の部分はあんまり考えたくないという気持ちが無意識に働いてるんだと思う。でも思考をフェアに保つためには物事をもう一方の視点からも見る習慣をつけないとやっぱりどこかで自分にツケがまわってくるような気がする。
忘れかけてた大事なことをこの本で改めて指摘してもらいました。
吉本センセイの近著は聞き書きが多いようです。これも難しそうなタイトルですが中身は平明な話し言葉です。社会の明るさの中の滅びとか、善悪両面からみることの大切さを述べ、小説や誌を読むことで豊かになるのではなく、その毒にそまることだと・・・あらゆるものには利と毒があり毒は全身に回らないと一丁前にはならないと語ります。太宰、三島、埴谷などの文学者、親鸞についてなど話は広がって面白く読めます。って毒になって全身をめぐるかな?






