英語「なるほど!」ライティング―通じる英文への15ステップ

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  • 講談社インターナショナル (2007年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770040749

英語「なるほど!」ライティング―通じる英文への15ステップの感想・レビュー・書評

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  • 本書は、(1)高校の英語でやるような和文英訳の問題はそれなりにできるが、(2)論文やレポートなどの形で、事実や自分の考えをまとまった文章として書こうとするとなかなかうまく書けないと感じており、(3)「英語論文でよく使う表現・文例」みたいな本を参考にしようとするのだけれど、いまいち参考にならないというか使いこなせていないというような人にぴったりの英文ライティング教科書である。英語でのアカデミック・ライティングを生業とする人は、できるだけ早い段階で読んでおくことを勧めたい。

    本書では、英語らしい文章の書き方として3つのC(Clear, Concrete, Confident)を挙げる。そして、日本人が犯しやすい過ちや、日本人的な発想から生じる悪い文、文章の具体例を挙げながら、それらをどう改良すれば英語らしくなるかを、まさにclear、concreteかつconfidentに説明してくれている。

    前半は、英語らしい「文」の書き方である。日本人的(というか、日本の英語教育的)発想のいかにも冗長な文が、いくつかのコツをつかむとあれよあれよと簡潔で3Cな文に返信する。具体的には、「モノを主語にする」「否定表現を避ける」「意味の重複を避ける」などは、言われてみればそうだが、なるほどと思う。このあたりの説明の鮮やかさは、なんだか、すぐにでも英文を書きたくなってしまう。

    後半は英語らしい「文章」の書き方である。内容的には、TOEFLのエッセイの書き方の解説本に書かれているのとあまり変わらないが、それらよりずっとわかりやすい。これは、前半で「文」の書き方をしっかり解説してくれているせいでもある。要点を先に書く、ひとつの段落は「Point-Reason-Example-Point」の「PREP」を意識して書く、ということからはじまり、文章全体をどう構成してゆくべきかが書かれている。

    著者は日本人の二人組。あとがきによると、ひとりは日本で育ち、海外の大学で(たぶん英文学を)学んだ人、もうひとりはアメリカ育ちの日本在住の人のようだ。そして二人とも翻訳を仕事としているそうだ。英語らしい英語、日本的な英語、日本語をよくわかる二人であったからこそ、このような本が書けたのだろうと思う。感謝。

  • 英語の仕事を始めた最初のころ、留学経験もない私にとって本当に役立った(マインドセットさせられた)本。

    ◆主語を変えてみる

    英語を書く時、日本語の文と異なる主語を選ぶと、簡潔な英文になることがあります。

    原文: 営業スタッフの間には、新モデルがヒットするという期待がある。
    日本語の語順: There are expectations among sales staff that the new model will be a big hit.
    英語の語順: Sales staff expect the new model to be a big hit.

    下の文は、主語(sales staff)と動詞(expect)が隣り合わせで
    わかりやすくなりました。

    英文の読みやすさの秘訣は、「主語と述語を近づける」ことです。
    英文の骨格が一目でわかる文こそ、理解しやすいのです。

    ◆「誰が何をする」というのが英語的発想

    「ある」「いる」をthere is/are ではなく、
    「誰が何をする」という表現に変えると英語らしい簡潔な文が書けます。


    原文: 在宅ビジネスを行うことを選ぶ人がたくさんいる。
    一般的日本人: There are many people who choose to do business at home.
    改善案: Many people choose to do business at home.

    原文:「このキーボードには12個のファンクション・キーがあります」

    There are twelve function keys on this keyboard.
    ⇒This keyboard has twelve function keys.


    30 なぜ日本に来たのかを尋ねたいときは、Aを選んでしまうと個人的な事情の詮索するような印象をもたれるため、
    Bを選ぶほうが丁寧。

    A) Why did you come to Japan?
    B) What brought you to Japan?


    ◆指図を与える英文では肯定表現を
    (日本語は反対に否定表現を多く使います。)

    「~するな」というdo notの指示はしばしば、
    「では何をすればよいのか」という疑問につながりますが、
    「~しなさい」の指示は求められる動作が明確です。

    一例をあげると、会社でよく物品や書類につける
    「社外持ち出し禁止」という表示です。

    このまま英語に直そうとすると、
    “Do not take this outside the company.”
    となりますが、英語ではこのようには言いません。

    「社外持ち出し禁止」に対応する表現には、
    “For internal use only”があります。

    英語のコミュニケーション・スタイルでは、
    具体的(concrete)かつ明確(clear)な情報を伝えることに重きを置くのです。

    「禁止」を“Do not”を使わないで表現する例。

    従業員以外立ち入り禁止
    →Employees only

    部外者立ち入り禁止
    →Private

    無断複写・転載を禁ずる
    →All rights reserved

    立ち入り禁止
    →Keep out.



    ◆"not"を使いすぎない

    not以外の単語を探す。

    (1)語幹が同じ単語を探します。

    例えば、“not likely”を“unlikely”に変える、
    “not satisfied”を“dissatisfied”に変えます。


    (2)反対語を考える。

    forgetの反対語はrememberですから、
    “ not forget”は“ remember”で表現できるわけです。


    日本語のコミュニケーションでは、
    「賛成しない」「受からない」という遠回しな言い方で、
    語気を和らげようという気持ちが働きます。

    これに対して、「異議がある」「落ちた」のような、
    否定語を使わないダイレクトな表現は、
    より英語らしいといえます。


    ◆PREP手法


    PREPは英単語4つの頭文字を組み合わせた言葉です。

    Pはpointの略で、エッセイで
    「何を言いたいか」という要点・要旨のことです。

    Rはreasonの略で、自分のpointに対して、
    「なぜそう考えるのか」という理由を提示します。

    Eはexampleの略で、具体的な事例、統計、証拠などを挙げて
    自分の意見の根拠とします。

    最後のPは再びpointです。

    最初のpointで紹介した自分の主張や結論を、
    最後にまとめて繰り返すことを言います。

    オピニオン・エッセイを書くとき、
    PREPに沿って考えをまとめると、
    下図に示すように自然に、
    「序論――本論――結論」の構成が仕上がります。


    PREPは英語を書くときだけでなく、
    スピーチ、プレゼンテーション、交渉など、
    さまざまなビジネス・シーンで考えをまとめるのに最適な手法です。

    英語圏の国で求められる論理性とは、
    「結論を述べてから、その根拠・理由を明確に説明する」
    ことにあります。

    PREP構成でまとめた文は、
    英語の「結論が先」の文章構成にならっているばかりではなく、
    論理性の高いものになります。


    日本人の書いた英語は何が言いたいのかよくわからない、
    と言われることがあります。

    相手の予想を裏切らない、
    「序論――本論――結論」(PREP)の構成でアイデアをまとめれば、
    読み手の理解が深まります。

    文法や冠詞の使い方が少し間違っていても大丈夫。

    英語の文書のフォーマットで順序よく情報を提示すると、
    意図は明確に伝わります。

  • 良書。実践的な英作文スキルがするすると身に付く感じ。難しい表現はほとんど使われていないが、高校レベルの語学力は必要と思われる。

  • 【読者】 日本語と英語の感覚の違いを理解した上で英語ライティングをしたい人

    【目的】 読み終えたとき、「本当に伝えたいことを、自然な英語で伝えられるようになる」こと

    【一押】 英語的発想で英文を書くための具体的なアドバイス、構成の見易さと平易な文章による読みやすさ

    【概要】 英文を工夫して書く指針として大切なことが3Csである。すなわち、Clear(明解である)、Concrete(具体的である)、Confident(自身に満ちている)の3つである。これらを達成することで「伝わる英語(articulate)となる。本書はそのために重要な要素を3章構成15ステップで紹介している。例えば、日本人が陥りやすい間違いとして日本語の表現をそのまま英語にあてはめようとすることが挙げられる。「~と思います」、「~がある」、「~など」といった表現は英語の感覚を理解して書くことで洗練された文章表現となる。また、文章構成としても結論が先という英語圏の表現を理解しないと上手く伝えることができない。本書はこれらの点において有用な示唆を与え、読者が自然な英文ライティングを書けるようになることを助けるものである。

    【感想】 本書は英文ライティングの分野において人に薦められる良書である。本書を読み、自身の英文ライティングの誤りが理解できた。日本語表現に縛られるという書かれている内容どおりの書き方をこれまではしていたのである。今後は3Csを意識して常に文章表現を洗練していくことを意識したい。

  • 具体的で読みやすい入門書

  • (2010/12/5 2周目終了)英語学習の本なので、読み終わった、という言い方はしない。英訳の基本が分かる良書。

  • いろいろ類書はあるけど、この本が一番

    自分が学生の作文を直していて感じる違和感を

    うまくまとめて解説してると思う。勉強になる。

    そう簡単にはここまでうまくまとめられるものではないと思う。


    リーディングは得意で、原書だって読めるのに

    自分の書く英文が英語らしくないように思えて

    しかたがない、という人が読むとかなり効果があるかも。

  • 10/1/10 紀伊國屋書店で見つけて直感的に購入

  • 日本語と英語の違いをきちんと説明して、英語にしにくい日本語をうまく英訳する方法を教えてくれます。とあるブログで紹介されていて買ってみて大正解でした。

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