なぜこんなに生きにくいのか

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著者 : 南直哉
  • 講談社インターナショナル (2008年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770041050

なぜこんなに生きにくいのかの感想・レビュー・書評

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  • 生きにくさに焦点を当てるのは素晴らしい。これで何かが解決するわけではないのだけれど。

  • 『自殺しない』『生きることを引き受ける』という決意・覚悟が人生を楽にする。

    『自分とは何か』『人生をどう生きるか』という,一見,大上段に構えて日常生活と乖離しているかのような議論を,日々の生き方に食い込ませてくる。

    南和尚の他の著作と異なり,親子関係について詳しく述べられている点も特長。

  • いっぱいメモを取りながら読んだ。
    また辛いときに読み返したい。

  •  タイトルだけ見れば、よくありそうな本だけど、この本は左翼系の弱者擁護本でもなく、「弱い自分を受け入れて」的なメンタルセラピー本でもない。著者は禅僧であり、その内容は仏教の教え、言うなら東洋思想。

    「なぜこんなに生きづらいのか」

     これに対して、左翼本は他者との認知/承認の関係性が希薄になっているからで、承認欲求が満たされていないからと答える。そして、メンタルセラピー本は、生きづらさは本当の自分と理想の自分のギャップ、つまり自己否定感からきていると答える。
     仏教の開祖、釈尊はこう答えた。

    「自己とは課せられたものであり、生きることそれ自体が「苦」そのものである」
     
    仏教はプラスもマイナスも無い「空」を教える。無心になるために半眼で座禅を組む。その時間は、生という苦しみの中での、わずかな無の時間なのかもしれない。全ての意味を否定し、そしてこう続く

    「ある人間がそこにいるということ自体が大事件である」

  • 図書館で目に留まって、図書館で読み終えた。
    いつもなら見過ごしていたと思うが、ちょうど漱石の『門』やら『行人』やらを読んだ後で禅に興味があったのもあって、たまたま手にとった次第。
    「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか。」

    普段考えていたようなことが色々書いてあるのにちょっと驚いた(もちろん考えを異にする部分もあるが)。本書は常識の反転を謳っているようだが、私にとってはむしろ「あ、やっぱそうだよね。」という感じかなぁ。私に常識がなかったのか。そうか。

    扱う領域を「著者の考える人間の生き方」にきっぱり限定しているのが、読んでいて比較的ストレスが少なかった理由だと思う。私は神にアレルギーがあるようだから。

    自殺を放棄するのは凄く勇気のいることだ。

    しかしまあ、これが仏教なのか?「禅」なのか?という疑問も。
    もっと知りたい。

  • 珍しく半日で読破。禅師の話は本当に腑に落ちる。
    あ、文庫で出てた...。

  • この本を読んで、とても心が軽くなりました。生きることとは?本当の私とは?考えだしたらエンドレスループにはまるこの問いに、南さんは一つの答えを提示しています。

    『生まれてくること自体に意味は無い。そして、本当の自分なんで何処にもいない。』

    恐ろしく突き放すような答えだけれど、私は是を読んだ時、救われたような気がしました。自分がどう生きたいか?この世に生まれた以上なにか成し遂げなくてはならないのか?幸せな生き方とは?日々悩み、答えは出ず、、いや、答えが出たと思ったらまた違う自分が見え。。。でも、それでいいんじゃないか?
    南さんはこうも言っています。『生きることを自ら意味付けて行く』のだと。クリスチャンの方が、神から授かった使命とかっていう、あれは、解釈の違いで同じことをいってると思うんです。私の場合、誰か(何か)から授かった使命なり生き方なりがあって、それを見つけなくちゃ行けないと思うからしんどかった。でも、今この瞬間を一生懸命生きて、その結果、振り返れば自分の通ったところにに道が出来ていて、それが何らかの意味を持っていたらそれでいいと。

    かのスティーブジョブズの有名な演説でこんな言葉があります。
    『点と点の繋がりは予測できません。
    あとで振り返って、点の繋がりに気付くのです。
    今やっていることがどこかに繋がると信じてください。
    その点がどこかに繋がると信じていれば、
    他の人と違う道を歩いていても自信を持って歩き通せるからです。
    それが人生に違いをもたらします。』

    私は自分が何処に向かっているのかわからない。
    何処に向かいたいのかすら。
    でも、今どうしたいかは分かる。
    運命は過去や未来には作用するけど、今この瞬間、どんな態度でいるかの選択は私に課された最高の自由。
    サイコウノジユウ〜〜ヽ(●´ω`・●)ノひゃほーう

  • 松岡正剛氏を教えてくれた読書好きの友人から以前教えてもらった禅僧(「語る禅僧」ってことでちょいと有名みたいっす)さんで、どれから読もうかなと思っていた矢先に、最新刊が出るとかで、それにしようと読んだ本です。かなり読みやすいです。この方の本、読みにくい?と評判らしく、そのいきさつがブログ(※)でも書かれていますが、たしかにこの本は読みやすかったですよ。

    ※)『恐山あれこれ日記』より:08/10/09「抜けの良し悪し」
       →http://indai.blog.ocn.ne.jp/osorezan/2008/10/post_6dc9.html

  • あのですね、まさにこの心境だったのです。
    いい本だった気がするけど、内容覚えてねえや。買ったときの気持ちだけ覚えてるな・・・

  • 南禅師は過激です。
    現代社会に蔓延する孤独感に加えての空虚感。自分の価値の重力がわからないから軽く殺人を犯してしまう人々。自分探しからは何も生まれない。そんなのは逃避と同じ、自分を自分としてたらしめるのは他者との関係の中にしかない。人間は自殺を選ぶこともできる。人生は苦しく切ないことのほうが多いし、人生に正解などない。

    だから「問い」を「問題」に構成しなおせるか、生きることを選ぶ覚悟がもてるのか、常識を疑う第三の視点を持っこと。そして仏教が扱うのは処世術ではなく処生術だよと、説く。

    ブログに掲載されていたものも含んでいるので、読みやすくまたわかりやすかった。

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