音ってすごいね。: もう一つのサウンドスケープ

著者 :
  • 晃洋書房
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本棚登録 : 20
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784771015579

感想・レビュー・書評

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  • こういう本は嫌いじゃなけど、なんとも評価しづらい本。
    良い面としては、著者の活動は非常に興味深いし、サウンドスケープや音に耳をすますという行為を見直すという試みはとても共感できる。
    著者の文章も流れるようで読みやすい。

    一方で、この本で何をいいたいのかはわかるけど、うまく伝わってこない。
    内容も散文的で、いまいち軸が弱い。
    そして著者の文章がうまい反面、若干(あえて)感覚的に過ぎるため、イマイチ説得力に欠ける。
    ……と、それぞれ良い面とどうかなという面を書いてみたけど、
    著者の意欲と熱意が伝わってきたので、評価は高め。
    葉擦れの音、音風景、日常の美、などのキーワードが好きならおすすめ。

    最後に、タイトルや装幀はなんとかならなかったのかな。
    豪華にしてオシャレ(?)にしたいのはわかるけど、
    これじゃあ誰に何を伝えたいのかわからないような……。
    値段ももっと安かったらなあ。

  • 内容としては興味のある分野で、
    著者の言っていること、やっていることも斬新で非常に興味深いのだが、
    いかんせん編集段階の荒さが目に余って読みづらい。

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著者プロフィール

小松 正史(こまつ・まさふみ)
作曲家・ピアニスト・音育家。1971年、京都府宮津市生まれ。大阪大学大学院(工学研究科・環境工学専攻)修了。博士(工学)。音楽だけではない「音」に注目し、それを教育・学問・デザインに活かす。学問の専門分野は、音響心理学とサウンドスケープ論。BGMや環境音楽を制作し、ピアノ演奏も行う。多数の映像作品への楽曲提供や音楽監督を行う。また、京都タワー、京都国際マンガミュージアム、京都丹後鉄道、耳原総合病院などの公共空間の音環境デザインを行う。聴覚や身体感覚を研ぎ澄ませる、独自の音育(おといく)ワークショップも全国各地で実践。京都精華大学人文学部教授。

「2020年 『ひらめく直感力をぐんぐん鍛える 耳トレ!ドリル【CD付】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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