本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784771019683
感想・レビュー・書評
-
西宮市公営の食肉センター。家畜の牛や豚を食肉向けに加工する、いわゆる「屠場」だ。このセンターが安全管理コストの増加や人材不足、近隣住民からの苦情などの問題により、存続を議論されることになった。
本書はその議論の出発点として、食肉センターにたずさわる人たちへ聞き取り調査をした記録集。
と、一見すると大学のセンセーによるお堅い論文のようだが、屠殺を仕事とする人たちのインタビューによる本音はなかなか興味深い。
やっていることは牛豚を殺し、皮をはぎ、頭蓋骨を叩き割る・・・、想像し難い仕事。でも、従業員たちは効率化のために工夫をこらし、今だから言える失敗談を語る。日常化してしまえば、普通の肉体労働なのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示