タルム-ド四講話 (ポリロゴス叢書)

  • 国文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772000987

感想・レビュー・書評

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  • 図書館から借りてきて、返すのに間に合わなくなりそうなので、かなりスピード上げて読んでしまった。
    レヴィナスの哲学内容と、ユダヤ教との関係は微妙によくわからない。というか、ユダヤ教自体がユダヤ人専用の宗教だし、我々はその中身をよく知らない。
    この本で少し触れてみた限りでは、どうも我々になじみ深い新約聖書とは非常な隔たりがある。あの寛容さは、タルムードには存在しない。
    誰か他人を怒らせた場合、許しを乞い受け入れてもらえない限り、罪は消えないという。この厳しさは独特のものだ。
    レヴィナス哲学との関連で言うと、「魅惑の魅惑」とか「自己の有責性」といった、彼らしい概念もこの本には出てくるけれども、深い部分でレヴィナス的倫理とユダヤ教のつながりはいまひとつわからなかった。
    ユダヤ教やタルムードについて基礎知識を持つことができたら、もう一度この本をゆっくり読んでみるといいかもしれない。

著者プロフィール

1906-95年。フランスのユダヤ系哲学者。フッサール、ハイデガーの現象学に影響を受け、独自の哲学を展開した。東方イスラエル師範学校長、パリ第八大学、パリ第四大学教授などを歴任。主な著書として,本書(1961年)のほか、『存在の彼方に』(1974年。講談社学術文庫)など。

「2020年 『全体性と無限』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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