アリババと40人の盗賊 (馬場のぼるの絵本)

著者 :
  • こぐま社
3.59
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本棚登録 : 142
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772100939

作品紹介・あらすじ

「ひらけゴマ!」の呪文で有名なアラビアンナイトの中のお話を、原典のストーリー展開を生かして再話しました。トルコブルーが効いた雰囲気のある絵が美しく、テンポの良い馬場流の語り口も魅力です。

感想・レビュー・書評

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  • 「アリババと40人の盗賊」の絵本ですね。

    この本も なおなおさんのおすすめです。
    なおなおさん とても面白かったですよ。
    ありがとございました。

    「アラジン」よりも「アリババ」の方が、先に出版されていたのですね。原作に添った名作です。

    装丁がとても良いですね。優しい感じで包まれています。
    アラビアンナイトの雰囲気の中に、のんびりしたアリババのリンゴをかじる姿が、馬場さんの優しさを感じます。

    この物語は、こどもの頃に、何度も読み返した記憶がありますから、物語はある程度、頭に残っていましたが、馬場さんの文章はテンポがよくて、ユーモアまじりなので楽しく読めました。

    アリババの兄カシムや盗賊の仲間、盗賊のおかしらなどが、バッサリ殺されますから、少し殺伐とした怖い場面もありますが、そこは馬場さんはさりげなく表現されていますね。

    この物語の、名脇役が女奴隷のモリジアナですね。
    女奴隷という差別言葉ですが、馬場さんの名調子で、とても賢く勇気のある女性として描かれています。最後には奴隷を解放されて、カシムの息子の結婚します。

    とても読みごたえがありました。小さなお子さんは読むのが大変ですが、読み聞かせには流れるような馬場さんの名調子で、ワクワクしながらお話を楽しめます。

    久しぶりに、アラビアンナイトを読むことが出来ました。
    なおなおさんに改めて感謝申し上げます。
    ありがとうございました。

    馬場さんの作品を探してみたくなりました。
    楽しみがまた一つ増えましたね。

    • なおなおさん
      ひだまりトマトさん、私の名前をあげてくださり、恐縮です。
      私もブク友さんの本棚から本書を知ったのです。そして恥ずかしながら知っているのはアラ...
      ひだまりトマトさん、私の名前をあげてくださり、恐縮です。
      私もブク友さんの本棚から本書を知ったのです。そして恥ずかしながら知っているのはアラジンくらいで^^;、アラビアンナイトの物語に興味を持つきっかけになりました(^^)
      表紙のデザインがまず素敵ですよね。色といい絵の可愛さといい。
      ひだまりトマトさんのレビューのおかげで、私もまた読みたくなりました。こちらこそありがとうございました(^^)
      2023/05/30
    • ひだまりトマトさん
      なおなおさん、こんばんは。

      そうだったんですか。

      でも、私はなおなおさんから教えていただきましたから、感謝の気持ちは変わりません。


      ...
      なおなおさん、こんばんは。

      そうだったんですか。

      でも、私はなおなおさんから教えていただきましたから、感謝の気持ちは変わりません。


      アラビアンナイトは、不思議な楽しいお話ですよね。

      私も、「アラジン」「アリババ」
      「シンドバットの冒険」
      「魔法のじゅうたん」くらいですね。こどもの頃に読みました。

      ブクログはほんとうに、楽しいですね。いい本を共有できます。

      馬場さんの作品の良さをまだまだ味わいたいですね。
      これからもよろしくお願いいたしますね。
      2023/05/30
  • 馬場のぼるさんの絵が可愛い。
    文多めの絵本。

  • 「11ぴきのねこ」で有名な馬場のぼるさんの絵本です。

    読み聞かせをすると、言葉のリズムや語彙のセンスがある絵本と出会うことがあります。こちらの絵本は、まさにそのような本でした。
    盗賊達が近づいてきた場面で「馬蹄の響き」と表現されており、迫ってくる盗賊達を音で感じ取れ、言葉のセンスに読みながらゾクゾクしました!

    ちなみに、先日に読了した「村田エフェンディ滞土録(梨木香歩著)」の中で、
    「回教徒間の奴隷はほとんど家族同様。日本で言う女中、下男の年季奉公のようなもの。」と記載がありました。
    「アリババと40人の盗賊」では女奴隷が登場しますが、たしかに奴隷といっても虐げられた立場ではなかった点、2つの本を読んで腑に落ちました。

  • 7歳からおすすめ。
    絵本としては長い点に注意。
    タイトルと「開けゴマ」のフレーズは有名ですが、どんなお話なのか知りませんでした。
    ということで本作を手に取ったのですが、なんとも意外な展開に驚きました!
    アリババ本人ではなく、アリババの女奴隷の活躍譚なのですね!

  • 3歳11ヶ月男児。
    文字が多く、3歳児にはちょっと難しかった模様。
    読み進めながら、子供の頃に読んでもらった話を思い出した。多分1番のお気に入りの本だったのだはないか?ダイヤモンドが出てきたような…。

  • 馬場のぼるさんの絵が不思議と合っている。アラビアンナイトの魅力を再認識した。

  • 「ひらけゴマ!」の呪文で有名なアラビアンナイトの中のお話を、原典のストーリー展開を生かして再話しました。トルコブルーが効いた雰囲気のある絵が美しく、テンポの良い馬場流の語り口も魅力です。

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
    状況が「読みたい」になっている本はお貸しできます。
    「いま読んでいる」になっている本は貸出中ですが、ご予約いただけます。
    コメント欄に「貸出希望」と書いてください。
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  • そこそこな反応

  • 馬場のぼるさんの絵が懐かしくて。
    お話はしっかりした内容でした。
    それにしても、煮えたぎった油で盗賊の手下37人を殺してしまうとは…モルジアナおそるべし(^^;;

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著者プロフィール

1927年、青森県三戸町に生まれる。1949年、上京し漫画家としてスタートした。漫画『ブウタン』で第1回小学館漫画賞、『11ぴきのねこ』で第15回産経児童出版文化賞、『11ぴきのねことあほうどり』と日本経済新聞連載の漫画『バクさん』で第19回文藝春秋漫画賞受賞。『絵巻えほん 11ぴきのねこマラソン大会』で、イタリアの子どもたちが選ぶイタリア・ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞。一連の業績に対して、1993年に日本漫画家協会賞文部大臣賞、1995年に紫綬褒章受章。2001年没。

「2023年 『馬場のぼるのおえかき教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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