子どもに語るトルコの昔話

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制作 : 児島 満子 
  • こぐま社 (2000年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772190336

子どもに語るトルコの昔話の感想・レビュー・書評

  • ストーリーテーリングのテキストとして借りた一冊。
    9つの民話とホジャの笑い話が6話収められている。
    私の好きなアイルランドの昔話のように、幻想的で美しいものは一切姿を消し、現実的で力強く人生訓にあふれたお話が多い。
    その反面、ナンセンスな笑いを振りまくお話もある。
    島国と大陸の違いだろうか。
    トルコって、東西の多種多様な民族と文化が行きかう国だものね。
    それだけ人々も知恵で生き抜く必要があったのかもしれない、などと考える。

    「ホジャの笑い話」はどことなく一休さんや吉四六さんに似ていて、日本のナンセンス落語にも通じる笑い。
    何しろどんな困難にもへこたれず、頓知と屁理屈で乗り切ってしまうのだ。
    読んだ後で何度も、うっふっふ・・とこみ上げるものがある。
    ひょっとしてシルクロードを通って日本に伝播したのかな?
    あちらの国では、たくさんあるホジャの笑い話を、大の大人も「小話」として楽しむらしい。

    「三枚のお札」によく似た話もあり、聖地メッカに巡礼に行く狐の話まである。
    神話の香りはなく、どれも素朴な民話であり、大人でもじゅうぶん楽しめる一冊。
    私はやはりホジャの笑い話が面白かった。でもこの笑いが分かるのは中学生くらいかな。

  • 足に刺さったちっぽけな“とげ”から始まり、ランプ、め牛、お嫁さん(人間です)、笛…と、次々により欲しいものへと交換していくカラス。
    意地悪な姉たちに井戸に突き落とされ、通りかかった旅人が水を汲もうとおろしたかぼちゃの楽器に身を潜めて助けを呼ぶ末娘……。

    アジアとヨーロッパに跨り、多種多様な民族と文化に彩られたトルコの昔話では、キツネだってお供を連れて聖地メッカに巡礼に行っちゃいます。
    どんな困難でも洒落と屁理屈で乗り切るナスレッディン・ホジャのお話は、まるで日本の昔話に登場するとんち者・吉四六さんそのもの。
    他に、ヨーロッパや中国など、どこかで聞いたような昔話が、少しずつ違った形でたくさんあります。
    物話も人と共にシルクロードを旅して西から東へと伝わったのでしょうね。
    ぜひ、読み比べてみてください。

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