子どもに語るモンゴルの昔話

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著者 : 平田美恵子
制作 : 蓮見 治雄 
  • こぐま社 (2004年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772190411

子どもに語るモンゴルの昔話の感想・レビュー・書評

  • この本棚でも載せた「石になった狩人」と「スーホの白い馬」を含めて全15話。
    どちらも主人公の名前も違うし、話ももう少し入り組んでいる。
    「スーホの白い馬」は「草原の白い馬」というタイトルで、日本の「三枚のお札」のような要素もあり、手に汗握る展開だ。
    絵本と違う点がまだあって、馬頭琴を作るのは白い馬の尻尾の毛。
    うん、こちらの方が日本の子どもたちには受け入れやすいだろう。

    狩りと牧畜の国で、財産は「馬」「牛」「らくだ」「山羊」「羊」などの家畜。
    一年中連れて移動し、太らせてはそのミルクや肉を食料とし、毛や皮で衣服や生活用具を作って暮らしてきた。
    住居はというと、移動に便利な「ゲル」と言う組み立ても解体も簡単な家。
    今でこそモンゴルは電話もPCもあり飛行機も飛ぶが、この本の中では舞台は昔のまま。
    日本とはこれほど違うのに、メンタル面で共通するものが多いのか、どのお話も面白い。
    残酷なものはひとつもなく、みんな勇壮でどこか物悲しかったりするのだ。
    笑い話もあるが、愚かぶりを嘲笑する姿勢はなく、そういうこともあるだろうなぁと、共感を招くのだ。
    以前読んだイスラエルの昔話と大きく異なるのは、人というものを信じている点、かな。
    あちらは、神様以外は何も信じていなくて、信仰とはそういうものと思いつつも、その高みには登れなかった。
    いや、登りたくなかったと言うべきか。

    驚いたことが一つ。
    昨年見た【らくだの涙】という映画があり、その中で忘れられない名場面があるのだが、あとがきにそれに関する記述があったのだ。
    家畜とひととの結びつきがとても深いモンゴルの人々の、暮らしから生まれた知恵なのだが、人間界で言うところの「ネグレスト」がたまにあるらしいのだ。
    子家畜が死んでしまうというのは財産を失うに等しいので、子どもを母親の傍に連れて行って、優しく声掛けをするらしい。長いときは一日掛けて続けるという。
    映画の中では、馬頭琴の名人を呼んで、一家の母親がそれにあわせて歌を歌っていた。
    すると、母らくだの目から涙が溢れ出して、子に乳を与えだしたのだ。胸が、思わずじーんとする場面だった。
    これが、通常に行われている、育児放棄された子家畜への救出方であるという。
    なんて素晴らしい知恵。なんて素晴らしい根気と愛情。
    人間のネグレストにも、通用すると良いなぁ。。

    あたたかい気持ちになれるモンゴルの昔話。お時間のある時にどうぞ。

  • 石になった狩人などおなじみのお話も。「ねずみのむこさがし」は面白かった。短いし、きっと小さい子もよくわかる。
    この本に載っているお話自体は殆ど小学校中学年以上向け。
    良いなと思った点は、あとがきにモンゴルの生活様式が結構詳しく載っているところ。モンゴルという国に対して興味をもった。

  • 児童書だけど、おもしろかったぁ。
    閻魔大王だまくらかして、地獄に落としちゃう男の話とか。
    モンゴルって、おおらかだねぇ。
    そんでもって、モンゴルにも十二支があるなんて、
    知らなかったっす。

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子どもに語るモンゴルの昔話はこんな本です

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