子どもに語る中国の昔話

  • 19人登録
  • 4.40評価
    • (2)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 湯沢朱実
制作 : 松瀬 七織 
  • こぐま社 (2009年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772190480

子どもに語る中国の昔話の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「ヘビのおむこさん」所収

  • ☆てきぱきシアンシアンのむこえらび 2011/11/12

  • この1冊に18ものお話が入っていて、お得感満載!「てきぱきシアンシアンのむこえらび」(4分)の語りを聞いたが、短くてとても楽しかったので、やってみたい。七夕時期に、「牛飼いと織り姫」(13分)もいいし、ちょっと長そうだが、「ルー・パンの大工修行」も面白そうだし、「お年玉のはじまり」もいいですね。おわりに語りの為の解説があり、「稲と麦のけんか」は5年生が喜んだとありますね。(覚えられれば)使えそうなお話ばかりです。練習すれば、朗読でも大丈夫そうです。

  • 4分くらい
    ☆てきぱきシアンシアンのむこえらび
    2011/10/04 6-2
    2011/11/15 6-1

  • 賢さと正直さで幸せになる気持ちのいい話がたくさん。素直に読めて読後感もよかった。なぜなぜ話も多く、中高学年に聞かせたい話がたくさんあった。日本にはない中国独特の雰囲気も魅力的。死んだ者が新たなものに生まれ変わって助けてくれたり、生き返って戻ってくる転生の話も多い。
    ・お年玉のはじまり
    とても短いなぜなぜ話。昔は子供たちが病気ですぐに亡くなってしまったこともこのお話から感じられる。病気=魔物を追い払う銅貨=お年玉。「お年玉」というと日本という感じがするが「魔物や銅貨」が出てくるのでとても中国らしいお話。
    ・なべの中のトラ
    姉妹を置き去りにした父がどうして戻ってこれなかったか少し説明があると最後の結末に納得できたかもしれない。大人の見方かな?虎退治は牛方とやまんばを思い出した。でも何もしていないのにトラさんかわいそう。
    ・二郎が山をかついで太陽を追う
    太陽と中国にある山々のなぜなぜ話。短い中に二郎が太陽を捕まえる追跡劇がうまくまとまっている。
    ・鼻が長くなった兄さん
    弟の真似をして懲らしめられる兄の話。お堂の菩薩様の件はだごだごころころに似ている。その後太鼓をたたいて鼻が縮むのはふしぎなたいこを思い出す。けれど、さいご叩きすぎて鼻がめり込むところでおしまいなのにはビックリした。
    ・トラはなぜ木に登れないのか
    トラの先生とネコのお弟子にねずみとねこが何故仲が良くないかという理由を混ぜたなぜなぜ話。さらっと読める。
    ・尾なし鳥
    この本の中には地主の出てくるお話が多いがこれも地主が悪者として出てくる。そこが予備知識としてないと、なぜ地主が懲らしめられるのか腑に落ちない子もいるのではないかなと感じた。尾なし鳥が恩返しをするのは腰折れすずめ、お金をとってくるのはものいうなべに似ている。地主の懲らしめ方が眉毛を一本残らず抜くというのにはびっくり。
    ・牛飼いと織姫
    織姫と彦星の七夕のお話。絵本にもなっているが絵本よりも細やかで物語が広がっている。はじめは兄弟の財産相続に始まり、ものいう牛に導かれ織姫をお嫁にし、幸せになるかと思いきや西王母の怒りによって分かれてしまう二人。なぜ7月7日にしか二人は会うことができないのかという件はカササギのちょっとまぬけなエピソードが。予想できない展開だが、なぜか想像しやすく面白い。
    ・稲と麦のけんか
    これも面白いなぜなぜ話。犬が天にのぼり・・・と話が始まり一気に不思議な空間へ連れて行かれる。文中に栽培の時期の違いや特徴がうまく織り込まれているのでわかりやすく面白い。小学校高学年に麦や稲を習う単元があった気がするのでこのお話はよいのではないだろうか。
    ・トラ女
    カンヌキ、カケガネ、小ボウキという三人の娘が面白い。色々な昔話を思い出す。トラ女とのやりとりはオオカミと七ひきの子ヤギ、赤ずきん、三枚のお札、また退治するところはさるかに合戦というように。小ボウキをかりこり食べるなんてとても怖い。結末は今までにない展開で面白かった。
    ・ファン・タン西天へ行く
    「自分の運が米八合だから一升ためられない」と仏様が決めていると知り、そのわけを聞きに行くファン・タン。道中、仏様に言伝を3つ頼まれ、仏様のもとにつくと聞いていいのは3つだと言われてしまう。ここで自分の願いよりも他人の願いを優先させ、ファン・タンは幸せをつかむ。とても素直に聞けるお話。
    ・シカとトラ
    ライオンとヤギのような弱いものがとんちを聞かせて強いものを打ち負かしてしまうお話。2度目のピンチ、機転を利かせる素早さはお見事。
    ・かしこい嫁チアオク―
    シアンシアン同様。しっかりものの女の子が活躍するお話なのでとても気持ちがよい。一休さんのようにとんちを利かせお役人にぐうの音もだせなくしてしまうのは壮快。
    ・牛のシラミいっぴき
    悪い兄に財産を取られ、シラミ一匹しか得られなかった弟。そこからわらしべ長者のようにシラミは様々な良いものに変わり果ては働き者の白犬をもらう。しかし妬む兄によって白犬のもたらす運は阻まれる。ここでも他のお話に出てくるように白犬は様々なものに転生し最後まで弟を助けしまいに兄をこらしめてくれる。
    ・てきぱきシアンシアンのむこえらび
    器量よしで頭がよく、仕事が早いシアンシアンが婿を探すが条件は自分より仕事が早いこと。なかなか現れない婿にそれを阻もうとする人も出てくる。結末は壮快!好きな話の一つ。
    ・チャン・サンと閻魔さま
    はだし鬼や長ぐつ鬼など次々に現れる鬼が面白い。最後には閻魔様まで出し抜いてしまい、地獄のきまりまで変えてしまうのはすごい。
    ・ヘビのおむこさん
    父が三人娘のうち一人を嫁にやる約束を交わしてしまうのはよくある話。嫁にいくのは必ず素直な末娘。そして後になって妬む姉。妹になりすまし嫁となる。面白いのは話の後半。姉が殺した鳥→埋められた所から竹→焼かれた灰から観音様→妹というように命が転生し復活する。これはトラ女にもみられる。
    ・地主の頭は何斤か?
    短い話だがとんちが面白いのでおまけに喜ばれそうな話。悪い地主を知恵で打ち負かすのは気持ちいい。
    ・ルーパンの大工修行
    ルーパンが親方に弟子入りする問答が面白い。知恵や教えがすーっとしみこんでくる。「いつもこれを手元において、自分の心が曲がっていないか、真っすぐか、ものさしに聞いてみるのだ」という親方の言葉が印象的。

全5件中 1 - 5件を表示

子どもに語る中国の昔話の作品紹介

お年玉の由来話、稲と麦のお話、仏さまや閻魔さまも登場。中国がもっと身近な国になる漢民族の昔話18話。

子どもに語る中国の昔話はこんな本です

ツイートする