摂食障害の治療技法 (対象関係論からのアプローチ)

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  • 金剛出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772405607

作品紹介・あらすじ

摂食障害は、パーソナリティの病理であり、患者を治療するためには、そのナルシシズム的な自己愛世界の病理を鍵概念として理解する必要がある。本書は長年、重症の摂食障害患者に接してきた著者による、摂食障害患者との乱闘の記録であり、また、摂食障害の心理療法において、著者自身がその理論と技法を深化・強化してゆく治療過程の記録でもある。第1部では、個人病理の理解のための基盤としてクライン派精神分析による病理の理解と解釈を解説、実際の臨床に応用してゆく手だてが述べられる。第2部では、より具体的な心理治療とその枠組みが示されている。逆転移の解釈やパーソナリティの分割、抑うつ不安にも焦点を当て、重症の患者へアプローチするための新しい介入技法が展開されている。

感想・レビュー・書評

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  • (力動的)精神分析には明るくない僕がお薦めされた一冊。摂食障害の病理を縦糸として、対象関係論的アプローチの解説を横糸ととして編みながらいくつかの事例を通して理解を深めていける一冊。

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著者プロフィール

1950年佐賀市に生まれる。1975年熊本大学医学部卒業。1999年精神分析個人開業。京都大学大学院教育学研究科教授を経て,現在京都大学名誉教授。日本精神分析協会正会員,日本精神分析学会運営委員。著書 「対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門―」(岩崎学術出版社),「分析空間での出会い」(人文書院),「分析臨床での発見」(岩崎学術出版社),「私説対象関係論的心理療法入門」(金剛出版),「精神分析体験:ビオンの宇宙―対象関係論を学ぶ立志編―」(岩崎学術出版社),「分析実践での進展」(創元社),「不在論」(創元社),「摂食障害との出会いと挑戦」(共著,岩崎学術出版社)その他。訳書 ケースメント「患者から学ぶ」,「あやまちから学ぶ」,「人生から学ぶ」(訳・監訳,岩崎学術出版社),ビオン「ビオンの臨床セミナー」(共訳,金剛出版),「再考:精神病の精神分析論」(監訳,金剛出版)その他。

「2021年 『体系講義 対象関係論 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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