よくわかる!短期療法ガイドブック

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  • 金剛出版 (2000年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772406499

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よくわかる!短期療法ガイドブックの感想・レビュー・書評

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  • 事例で学ぶ~と合わせて図書館で見つけたため。
    事例で学ぶよりも、短期療法の理論と方法をとても詳しく書いており、短期療法で目指しているものをとてもよく感じられた。
    やはりこのセラピーは力と関係性、コミュニケーションの持つ意味がとても重要である。ひとというものを、心というものを、セラピストたちは「関係」のという中で見ているのだなあと。心はいろいろな形で現われ出る。コミュニケーションというのもその一つなのだと思う。
    セラピーでは対話が変化のカギとなる。
    モノローグでは生まれないダイナミックさがセラピー、ダイアログにはある。だが、短期療法ではセラピストが発する質問・会話の指導権が重視されるので、下手をすると、相手の考える力を奪ってしまう。
    結局は本人が変らなければ、考えなければ何も変わらない。臨床心理とはその最たるもの。考えるということをどうやってするのか、伝えることがこのセラピーではできるのだろうか。またいつもと同じところに戻ってきてしまった。

  • まさにガイドブックという感じで、「短期療法とは」というところから介入課題の出し方まで。「何が分からないのか分からない」状態から「ここのところをもっと学びたい」にしてくれる。

    事例がたくさんあって面白く読める。

    自分も短期療法は対処療法に過ぎないのでは? と思っていたクチだけれど、どういう理論なのかが分かって誤解が解けた、ような気がします。

    ベースがシステム理論やコミュニケーション理論らしいので「対人関係にしか使えないのでは」と思いきや、個人の内面にもコミュニケーションがあると捉えるのです……ね? ちょっとまだよく分からない。

  • 何度も笑った。
    小難しい理論や概念も目白おしの専門書のはずなのだが。
    笑える専門書は私にとっては初めての経験であり、稀有だ。
    当然すべて理解しきれるものでもない。
    だが、問題分析のみでなく肯定的側面に目を向けるカウンセリングは、行う側の気持ちを楽にさせるに充分だと思う。

    若島孔文・長谷川啓三共著になっている。
    長谷川氏の本はもう少し理屈っぽいし、堅強だ。
    おそらく若島氏主筆で、(おそらく担当教官の)長谷川氏監修的色合いが強いのだろうと推測。
    「笑える」部分はほぼ若島氏パートとみていい。

    そんなことが言えるのは、若島氏のレクチャーを受けたことがあるからだ。
    専門家の、大学の先生の講義はおおむね高いところから差し出され、我々はあらかじめ隔てられた遠くから拝聴することが多いのだが、
    この先生は我々のところまで降りてきて、我々のど真ん中で訥々と語り、突然わけのわからない指名をし、落とすギャグを放つ。
    シーンとなる。我々は面食らう。そして笑う。
    これはノイズ。混乱させ、ユーモアを以て、我々の構えた心に介入し、変化を起こしている、ということになる。

    ユーモアが問題の悪循環に風穴をあける。
    問題だけに目を向けていると、技量のない我々のような素人は早晩息詰まることになる。そこへ、笑いという断裂を加える。
    これもれっきとした「技法」で、むやみやたらにやればただの悪乗り。ほんとうの「断裂」になりかねない。
    歴史の古い来談者中心のカウンセリングに加え、「解決志向」というアプローチを試みる技法だ。質問‥‥言葉の「呪」(『陰陽師』風にいうなら)を利用して、相手を「拘束」する。それが相手の行動に変化をもたらす。‥‥
    相手の肯定的側面を広げ、問題に対しできることを自ら開いていけるようにしていく方法・およびコミュニケーションの文脈は私にとって革新的、コロンブスの卵的驚きをもたらした。
    問題を多く抱える相手に、明日からでも使えるアプローチもある。

    しかし、「言葉(質問)」を状況に応じて適切に繰り出すには訓練や経験、場数が必要であり、失敗も多くしないとその感覚はつかめないと思う。コミュニケーションスキル訓練と同じように。
    理論に基づいたとっさの判断がかなり必要な「技法」なのだ。
    そして、技法技法技法‥‥と意識しすぎるのは本末転倒になりかねない。何よりも施す側の足元のぶれにつながる。
    カウンセリングで唯一精神的な部分を唱えている、と若島先生も言っていたロジャースの「共感・傾聴・自己一致」の精神も重要・必要不可欠であることは言うまでもない。

    明日からの面接で、クライエントがまたおそらく同じ重い話のループをし始めるだろう。
    その時、とっさに窓の外を見たら、犬がウンコをしていてくれるだろうか?
    私はどうやってそこへ「風穴」を開けるのだろうか?

  • 実はよくわかんねぇ(笑)内容は難しい。MRI派とSFAのあわせ技が紹介されている。

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