ナラティヴ・セラピ-って何?

  • 金剛出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772407663

作品紹介・あらすじ

ナラティヴ・セラピーは、近年、カウンセリング、コミュニティワークにおいて急激に浸透してきている最先端の治療的介入法である。その要諦は、クライエントのストーリーの書き換え(リ・ストーリング)にあり、「問題が問題であり、人や人間関係が問題ではない」という前提を受け入れることからスタートする。一方でナラティヴ・セラピーは、社会学・文化人類学・フェミニズム・言語学・哲学等の多くの分野の影響をうけており、そのために臨床技法として難解なイメージを抱かれがちであった。本書には、ナラティヴ・セラピーを実践する上で重要な鍵となるいくつかの概念が、多くのケースを例示しながら簡潔に説明されている。わが国に「ナラティヴ・アプローチ」を導入した訳者の手によって、読みやすい、使いやすい、肩の凝らない最適の入門書がここに訳出された。

感想・レビュー・書評

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  • ナラティヴ・セラピーも家族療法の一派であるらしいことを、訳者あとがきで知った。たしかに後半は、オープンダイアローグっぽいところがあったけど。

    読めば発想の転換というか、新たな視座を提供されるかもしれない。グイグイ介入していく方法なので、介入大好きな人におすすめ。

    次はマイケル・ホワイトの本を読もうと思うけど、なんか難しそうだな。

  • 外在化と再著述にフォーカスしていたため、リフレクティングや無知の姿勢に関する記述はなかったが、ドミナントストーリーからオルタナティブストーリーへ向けて外在化をどう使い、再著述で増幅させていくのかがわかりやすかった。
    この本でナラティヴセラピーの全体を知ることはできないが、実践に関して簡潔によくまとまっていると思われる。続編もあるので、そちらにも目を通してみたい。

  • 難解な本が多いナラティヴ関係を何冊か読んだあとで出会った入門書。

    入門書といってもそれなりに難しいんだろう?と半信半疑で読み始めたが、これはかなりわかりやすいです。

    これを読む前にいろいろ読んでいるのでわかりやすかったというのもあるかもだけど。

    ナラティヴをこれから読んでみようという人は、ここから始めるといいんだろうな〜?と思った。

    もちろん、わかりやすいということで、当然、あまり深く言及されていないことは多いのだが、こうやってわかりやすくするために内容を絞り込むなかで、エッセンスみたいなのがピュアに伝わってくる感じがある。セラピストとしてのあり方みたいなのが、とてもダイレクトに伝わってくる感じがした。

    あと、あまり細かい技術に入らないことで、いくつのか技法の基本構造みたいなのがわかってくる感じがした。

    だからといって、すぐ使えるわけではないのだが、他のところで使えるかもしれないアイディアとして、刺激になった。

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