6000000000個の缶飲料: 町をかえたマリーとF組の子どもたち

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  • Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772602747

感想・レビュー・書評

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  • 昨年夏休みブックリストに選定させていただき
    人気のあった1冊、自由研究にもよいですね。

    この本はノンフィクションですが、
    特別支援学級の子どもたち(の友情と成長)、
    環境問題、2つの側面からとらえられます。

    また、ドイツの環境団体が「缶飲料をへらそう」コンクールを主催する、という社会教育面での市民活動のありかたも。

    海外では市民団体が図書館などに賞を設定することもあるのです。

    「へらしましょう」という、その一歩先の取組みをする・・・その文化は
    見習いたいと思っています。現在は研究の結果、この本の当時の
    リサイクルや環境論が変化していますが、
    この子どもたちのアクション・・・ひとりずつが変化することで
    世界が変化する・・・という事実は、なにものにもかえがたいですね。

    【Story】
    ヨハネス・クッレン学校F組は特別支援学級です。
    そのクラスのみんなに、シュヴァイゲルト先生が
    ある挑戦をもちかけます。

    市役所の環境係推薦の「缶飲料をへらそう」コンクール。
    コンクールは環境団体ブントとナブが主催、
    ビール製造業組合なども共催しています。
    優勝者は「ごみのないパーティー」へ招待されるのです。

    F組のみんなは自分達で「アクション」を考え、
    泣いたり笑ったり・・・その取組みは、
    商店街、企業、ついには州政府をも巻き込み、
    授賞式には州の環境・運輸省の政務次官が参列します・・・

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著者プロフィール

東京都生まれ。
国際基督教大学教養学部自然科学科生物学(生態学)専攻卒業。
1983年から1986年に、西ドイツのフライブルク大学に子連れ留学する。1990年からフライブルクに永住、ヨーロッパの環境政策・対策について執筆・講演・調査、動植物や環境問題についての英語・ドイツ語書籍の翻訳を行う。

「2018年 『ようこそ、難民!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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