なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる

  • インターシフト
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772695497

作品紹介・あらすじ

私たちの生命には、老化と寿命の驚くべき秘密が隠されている!  進化論にもとづき、多様な生き物たちと比べることで、人間の生の不思議も見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 死と不死―なぜ私たちは老いて死ぬのか
    短い世代時間ー長寿の進化的な意味
    第2章 寿命―生物によって寿命が違うわけ
    多細胞のメリット・デメリット
    体が大きい動物ほど長寿になる?
    第3章 老化―超高齢になると老化が止まる
    老化が死亡率に与える影響
    ゴンペルツの法則ー老化の速度
    超高齢では死亡率の上昇が止まる
    第4章 遺伝子―寿命を操作する遺伝子スイッチ
    長寿遺伝子の研究
    カロリー制限は効果あり
    第5章 植物―長生きの鍵を探る
    無限成長
    老木の生命力
    成長が遅いほうが長生きできる
    モジュール型と非モジュール型
    第6章 自然選択―進化にとって老いと死とは何か
    不死が実現しないわけ
    都市を取ると自然選択は引退する
    第7章 生殖と死―一回繁殖はなぜ起こるのか
    コールのパラドックス
    規模の経済
    第8章 生命のペース―生き急ぎ、若くして死ぬ
    ルブナーの生命活動速度理論
    フリーラジカルは老獪の最大原因か
    人類の寿命が長いわけ

    第9章 不老―老化は克服できるか
    抗酸化物質
    工学的戦略
    複製老化
    テロメア

  • ふむ

  • 献本にていただく。

  • 「老い」はどのような「機能」なのか、なんのためにあるのか、「死」とは何のために「進化」の過程で生まれたのか、そして老いと死を克服することは可能なのかを明らかにした一冊。

    列車を例えにして生き急ぎを説明するなどわかりやすい。「進化」する老いと死について学ぶことができた。

  • 《この本を選んだ理由/おすすめコメント》
    老いと死という人間が避けることの出来ない苦しみを、明るく意味のあるものに捉えられそうです。
    (現代政策学部)

  • 老化は病気ではなく、自然選択が子孫の数の増減にかかわらなくなったところで働かなくなる現象である。年老いた頃には有害な事象でも若い時に有益であればその特徴は選択される。過去に読んだピロリ菌の話がまさにそうである。年をとると胃がんを誘発するが、壮年時には胃液過多を抑える働きがある。
    外部要因から死亡率が高まった場合は、子孫を多く残して早死にする自然選択がなされる。人間の場合はむしろ長生きで女性は長生きすることで子や孫の生存確率の上昇につながるらしく、女性の方が男性より長生きの説明になる。

  • <なぜ私たちは、年老い、死ななくてはいけないのか?>

    進化論をベースに多様な生き物たちと比べることで、
    人間の生の不思議が見えてくる。

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著者プロフィール

ジョナサン シルバータウン
イギリス・エディンバラ大学生物科学部進化生物学研究所教授。専門は植物の集団生物学。生態環境持続性トラストの理事を務めるなど、環境保護活動にも積極的に携わっている。著書に『美味しい進化』『なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる』(以上、インターシフト)、『生物多様性と地球の未来』(編、朝倉書店)などがある。

「2021年 『なぜあの人のジョークは面白いのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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