セカンドショットは、ウェッジで。 (ゴルフダイジェスト新書)
- ゴルフダイジェスト社 (2011年8月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784772841344
感想・レビュー・書評
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左足を支点とする左足一軸スイングで、右半身を動かすことにより、飛距離を伸ばすことを提唱。トップで筋肉を引き伸ばし、それが縮む作用でスイングするイメージ。その理想を体現しているのがタイガー・ウッズ。
スイング・リズムは「イーチ」の一拍子で、止めることなく、体幹の動き(手を振るのではない)でスイングすること。
そしてアドレス、バックスイング、ダウンスイングで、症状(膝、腰のどこがゆるむか)ごとに修正ポイント・練習法を示す。
理想のバックスイングのポイントは:
・左股関節の位置をキープ
・右股関節を後ろに下げる動きで体を回す
・肩甲骨周りの筋肉が引き伸ばされる
・グリップの形はアドレス時と変わらない
このように引き伸ばされた筋肉が縮む動きでダウンスイングへ移行する。ダウンスイングは、バックスイングが正しくできていれば自然にできる。左脚軸が基本。地面からの反力を使うために、
・トップの寸前に、右足の内側で、地面をグッと踏み込む。すると、地面反力が左斜め上方向に働き、下半身が左側に動き、右脚が伸び、骨盤が左に回転する
バックスイングで:
・右ひざが緩むタイプの人は、地面をえぐるように右足を内側に倒す。両膝の間隔が近くなり、体が回転する。セルヒオ・ガルシアのイメージ。
・左腰が動くタイプの人は、左足外側方向に両足で踏み込む。次の瞬間、体全体が沈み込んだ分伸びあがるとともに、左の骨盤は後ろに下がり、鋭く回転する。タイガー・ウッズのイメージ。
・右腰が横にずれるタイプの人は、骨盤を右に向けたままお尻をターゲット方向に沈み込ませる。アダム・スコットや尾崎直道のイメージ。
そしてスイング中、手は何もしない。手首のコック・ヒンジ・ローテーションは自然に起こる。(手をコントロールしたり、リリースタイミングを変えたりして、球筋を制御するのはプロの技)手を固定すること、下半身から切り返すことで、シャフトのしなりが使える。
当然、練習が必要。「イーチ」のリズム、左軸で振ることを繰り返した結果、「クラブに振られるような感覚」「体ががゴムのように、自分で動かすのではなく、動かされている感覚」が生まれ、その時には力強い弾道が生まれるはず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴルフの技術書の可否は、運動生理学的に正しいかどうかで判断していますが、
本書はその点で可に分類されます。
しかし、理論は正しくても、予備知識の無い人には伝わりにくいことも多そうですね。
『飛ばし屋本舗』のDVDと一緒に読むと理解が深まると思いました。 -
飛ばし屋本舗の1名、吉田プロの書。常識破りの+50Y宣言のDVDをバイブルのように見ているので、その基礎となる内容。DVDを見ていないと、あまり実感の無いままスルーしてしまうかも。スポーツの書物はどうしても『百聞は一見に如かず』となってしまうものなので、しかたがない。