どうしてダメなの?「世界のタブ-」がよくわかる本

著者 :
  • 笠倉出版社
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773088083

作品紹介・あらすじ

ウソかマコトか?世界はヘンテコなルールだらけ。あっと驚く珍ルールから、背筋が凍る冷酷な掟まで、旅行会社も教えてくれないトンデモ事情が満載。気鋭の国際ジャーナリストが"実体験"で教える「知らなかったではすまされない」世界のタブー集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アラブ世界では相手の持ち物を褒めてはいけない。褒められると
    「邪眼がついた」とされて、褒めた人にあげてしまわないと縁起が
    悪いのだそうだ。

    それなのに、オマーン訪問の際に見せられた貴重なアラブ種の
    牝馬を褒めてしまい、オマーン王室からもらっちゃった。

    ヨーロッパの三ツ星レストランでは各々がフルコースを注文して、
    お互いの食べかけの皿を交換する。

    以上の2件は我が国のやんごとなきご夫妻が海外でやらしたこと。
    オマーンの件は明らかな文化や風習の違いだが、レストランの件は
    日本国内でもカジュアル・レストランやファミリー・レストランなら
    いざ知らず。フルコースを出すようなお店でやっちゃダメだろう。

    このご夫妻に関しては海外に行くたびに何事かをやらかしている
    のだが、それは横に置いておいて…。本当はもっと言いたい…
    ボソ。

    国が違えばルールやマナーが異なるもの。日本では「お茶碗は
    手に持ちなさい」と言われるけど、韓国では食器がステンレス製
    で熱くなていることもあって手に持たないことが多いものね。
    手に持つことはタブーではないようだけれど。

    世界各国の「タブー」を集めたのが本書。雑学としてさらっと読め
    るのだけれど、どうも中国・韓国を見下しているような印象を受ける。

    「旅の恥はかき捨て」だから、多少の失敗は仕方ない。でも、シンガ
    ポールでゴミのポイ捨てをしたら罰金だし、タイでは国王ご本人の
    みならず、その愛犬の悪口を言ったら不敬罪に問われる。

    「ちょっとの間だから」と車の中に子供だけを置いて行ったり、子供
    だけで留守番をさせたら実の親でも虐待で逮捕されるのはアメリカ。

    私たちが「当たり前」と思っていることが「当たり前」ではない国も
    あるんだよね。だから、海外へ行く前にはちゃんと予備知識を仕入れ
    ておかないといけない。

    うっかり日本にいるのと同じ行動をして、逮捕されちゃったら堪らない
    もの。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1969年、東京都生まれ。麻布高等学校を経て中央大学法学部を1994年に卒業。マイカルに入社し、法務部にて企業交渉を担当する。初の海外店舗「マイカル大連」出店やショッピングセンター小樽ベイシティ(現ウイングベイ小樽)の開発などに携わる。その後国会新聞社に入り編集次長を務めた。国会新聞社退社後、フリーで作家・ジャーナリストとして活躍。日本ペンクラブ会員。著書に『庄内藩幕末秘話』『庄内藩幕末秘話 第二』『日本文化の歳時記』『暁の風 水戸藩天狗党始末記』『時を継ぐ者伝 光秀 京へ』(ともに振学出版)など多数。

「2021年 『備中松山藩幕末秘話 山田方谷伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇田川敬介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×