- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773372137
感想・レビュー・書評
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2008-07-14
久しぶりにオートポイエーシス関連本。しかも、河本先生じゃない.
必要以上に難解な感のある河本本と対照的に、できるだけ平易な言葉でオートポイエーシスのイメージと概要を伝えようとしてある本です。
知恵の樹 とならんで入門にいいかもしれない。
および、マトゥラナ、ヴァレラのどちらかというと生命システムよりのオートポイエーシスと社会システムよりのオートポイエーシスの議論を頭の中で統合しようと模索されている感があり、共感できる。おもしろい。
ただ、平易な言葉で書こうとするあまりか、解釈が「その深さでいいのか?」と思う面もあり満腹感にはもう一歩。
僕はルーマンは西垣先生が「基礎情報学」の中で書いている解説が非常にわかりやすかったので好きだが、マトゥラナ、
ヴァレラについては知恵の樹よんで、オートポイエーシス原著(の和訳)よんでコレよむくらいがいいのかもしれない。
ところで修士時代にあれだけ訳のわからなかったオートポイエーシスの話が、現在はすんなり入ってくるのはなぜだろう。
解釈系ができあがったのかな。僕の中で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
概念としてはとてもおもしろいが、現実の諸現象に当てはめるには、必要条件と十分条件を間違えているような論の浅さを感じる。自分の勉強不足・理解不足のせいだろうか。
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河本先生よりもオートポイエーシスを噛み砕いてくれてる。
だが平易な文章で無理して書いてるせいか逆に難解に見える人がいるかも。