ロックンロールからロックへ―その文化変容の軌跡 (-)

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  • 近代文藝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784773378313

作品紹介・あらすじ

ロックンロールの言葉にならない怒りを言語化したものが、ロックだ!「約束の地‐The Promised Land‐」をキーワードに、アメリカの移民史とロック史との関係を、音楽社会学の視点から読み解く。

感想・レビュー・書評

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  •  ロックとは何か?この質問に対する答えはその文脈によって異なると思う。音楽のジャンルとしては今もロックは人気を集めていると言えるだろう。バンド=ロックと言ってしまってもいい。しかし精神的な意味でのロックを体現しているグループ、曲は現代にあるのだろうか。よくロックは死んだと言われるがその言葉の意味するところは何なのか。この本はその疑問への解答を模索している。大筋としてはエルディス・プレスリーからビートルズ、そしてボブ・ディランという流れの中でロックンロールはロックに変化した。特に筆者はボブ・ディランの存在を重要視している。また60年代という期間がロックと強く結びついている。一言でいえば既存の価値観への反抗がロックだと言えるだろう。ただそれだけでまとめてしまうと実際とはかけ離れている気がする。ロックは音楽としても文化としても興味深くいろいろな文献を読んで考察を深めたい。

  • ロックンロールから「ロック」へ変容したことが気になって。「ロック」はロックンロールの型に怒りを乗せたものだという、そして70年代半ばでロックは死んだ。ああ、なんだかとても納得。ロックへの愛溢れる一冊。良書!

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著者プロフィール

1951 年、山口県生まれ。博士(文学)。元山口大学教授、現山口学芸大学客員教授、現在は研究のフィールドを社会学に移している。
主な著書
『ビートルズ都市論』『ギャツビー&レノン:アイリッシュソウルの系譜』、『植民地時代から少女時代へ』『台湾の表層と深層』『音楽社会学でJ‒POP!!!』『大学教授よ、書を捨てよ、街へでよう:プロジェクト型課題解決研究(PBL)進化論』

「2022年 『海峡から聞こえてきたブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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