- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773380095
感想・レビュー・書評
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ジャケ買いしたら結構哲学的でびっくりした
でもなんだか共感できる。カバーが白でさらさらしてるので黄ばむ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
両犠牲、撞着語法。
人間って一貫性がある方が素晴らしいとか言われるけど、人間の本質ってそうじゃないってこの本で感じたよね。 -
カフェにあった本。タイトルに惹かれて読む。
絶望していた。頭がおかしくて、絶望しているのは25歳のお勤め人だから近い。いまの体調で読んだ意味があった。おもしろかった -
断片的な情報を得て、こういう作品だろうと思っていた方向性とだいぶ違った。読者が一方的に想像してその方向と違ったからといって嘆くのは不躾だとは思うけれど、あまり入り込むことのできる世界観ではなかった。自殺というテーマを扱うのであれば、もっと慎重になってほしい。ちょっとポップすぎるのではと思う。
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最初の1ページ目。衝撃的な記述。あまりにも陰惨なので、10ページくらいで読むのをやめようかと思ったが、続けてよかった。これは単なる精神病者の本ではなかった。読み終わると、現代社会に対して圧倒的な客観性と皮肉をもって綴られていたことに気がついた。おそらくボードリヤールを熟読し、影響を受けているだろう作者のマルタン・パージュのメッセージが小説を通して伝わってくる。一番好きな記述は「冬が、風邪を引かないように太陽を早く寝かせている。」というようなことを書いた部分だった。作者あとがきがまた読ませる。